ボードゲーム・ジャンクション
え?
タイトルと著者名を聞いて、疑問符が浮かんだ。
「ボードゲーム・ジャンクション」と言うと、イメージではRole&Roll誌に連載されている秋口ぎぐるのリプレイ記事を思い出すからだ。
しかし、監修ではなく、著者名が「安田均/グループSNE」。
まぁ、確かに秋口ぎぐるもグループSNEの中には含まれるのでしょうが。
ボードゲーム・ジャンクション (Role&Roll EXTRA)
- 作者: 安田均,グループSNE
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2010/02/26
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 15回
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・安田均のボードゲーム紹介(安田均)
・ボードゲーム注目作(江川晃)
・ボードゲームリプレイ(秋口ぎぐる)
・ウニ頭にもできるもん(笠井道子)
・ボードゲーム大好き座談会
・ボードゲームリスト
Role&Roll誌のそれぞれの連載をまとめた共著形式になっている。
安田均は時代を「〜2000年」「2001〜2002年」「2003〜2004年」「2005〜2006年」「2007年〜2008年」「2009年」と6つの年代に分類し、それぞれベスト10・次点/別格・準ベストと分類して、個々の照会文は少なめだが、幅広く紹介している。
江川晃は、安田均と当然に重複しているものの、近年、注目度の高い作品の中から16作をもう少し詳しく紹介。
秋口ぎぐるのリプレイは……、まー、いつも通り(笑)。
初心者向けの「ウニ頭にもできるもん」は笠井道子。
そして、座談会は上記の筆者に柘植めぐみを加えて5名での座談会……ナンですが、順番にそれぞれのベスト5を語る、ということで、好きなものを楽しげに語っている、という点は評価できるのですが。
座談会で期待しがちな、「対話形式ならではの新たな理論構築」や「意見の対立」などは期待できません。
ただ……ホントに楽しそーでは、あるんですよねぇ。
うらやましい。
2800円と、興味がない人には少しハードルが高い値段設定かと思いますが。
充分な厚さと、30ページに渡るカラーページ。
何より、幅広い網羅性を考えると、一冊は控えておきたい一冊ですね。