ボードゲーム・ジャンクション

え?


タイトルと著者名を聞いて、疑問符が浮かんだ。
ボードゲーム・ジャンクション」と言うと、イメージではRole&Roll誌に連載されている秋口ぎぐるのリプレイ記事を思い出すからだ。
しかし、監修ではなく、著者名が「安田均グループSNE」。
まぁ、確かに秋口ぎぐるグループSNEの中には含まれるのでしょうが。

ボードゲーム・ジャンクション (Role&Roll EXTRA)

ボードゲーム・ジャンクション (Role&Roll EXTRA)

開いて、目次を見て納得。

安田均ボードゲーム紹介(安田均
ボードゲーム注目作(江川晃)
ボードゲームリプレイ(秋口ぎぐる
・ウニ頭にもできるもん(笠井道子)
ボードゲーム大好き座談会
ボードゲームリスト

Role&Roll誌のそれぞれの連載をまとめた共著形式になっている。


安田均は時代を「〜2000年」「2001〜2002年」「2003〜2004年」「2005〜2006年」「2007年〜2008年」「2009年」と6つの年代に分類し、それぞれベスト10・次点/別格・準ベストと分類して、個々の照会文は少なめだが、幅広く紹介している。
江川晃は、安田均と当然に重複しているものの、近年、注目度の高い作品の中から16作をもう少し詳しく紹介。
秋口ぎぐるのリプレイは……、まー、いつも通り(笑)。
初心者向けの「ウニ頭にもできるもん」は笠井道子。
そして、座談会は上記の筆者に柘植めぐみを加えて5名での座談会……ナンですが、順番にそれぞれのベスト5を語る、ということで、好きなものを楽しげに語っている、という点は評価できるのですが。
座談会で期待しがちな、「対話形式ならではの新たな理論構築」や「意見の対立」などは期待できません。
ただ……ホントに楽しそーでは、あるんですよねぇ。
うらやましい。


2800円と、興味がない人には少しハードルが高い値段設定かと思いますが。
充分な厚さと、30ページに渡るカラーページ。
何より、幅広い網羅性を考えると、一冊は控えておきたい一冊ですね。