魔法使いの娘(8)
那州雪絵の最新作「魔法使いの娘」、これにて最終巻であります。
ああ、やっぱり畳みに入っていたか……
グリーンウッド、月光以降の久し振りの連作でしたし、得意のオカルト作品でもあったので、嬉しかったのですが。
まぁ、この辺りが長さとしては妥当でしょう。
最近の少年漫画とか、長すぎるんだよ……*1
- 作者: 那州雪絵
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: コミック
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流石に、過去とか余談とかに寄り道している余裕はありません。
最初っからクラマックスです(謎)。
無畏の伝言。
実の父母の死が、無山の仕業だと知り、ジュニアのところに身を寄せた初音。
そして姿を消した無山。
無山の望みは何か、そして初音は何を思うのか。
「魔法使いの娘」のクライマックスです。
無類の力を持つが人間として欠落した存在である無山。
“魔法使いの娘”である初音と、その無山を巡る物語は、何とか終わりを迎えたわけですが。
得体の知れないところのある人形師の草壁。
初音に囚われているとは言え、鬼としての本性を露わにする小八汰。
無山なきあとの鈴の木流。
何もかもクリアーとうワケには行かないように見えます。
ですが、この物語は、これで終わりで、いいんだと思います。
元々、スッキリ何もかも解決する物語ではないし。
残念と言えば、今回、おまけマンガや作者のコメントとか、一切ないところですかね。
加えて、続編「魔法使いの娘ニ非ズ」とか。
うーん、どうなっちゃうんだろう(苦笑)。
続けて欲しい気もするし、まったくの新作を見せて欲しい気もするし。*2
ファンとしては、痛し痒しでございます。