サクラダリセット(2)
グループSNEの新人、河野裕のオリジナル作品。
サクラダリセット、第2巻。
連作になるかなーと思ってはいましたが、やはり連作になりましたか。
サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野裕,椎名優
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: 文庫
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二人の物語は。
いろいろと匂わせるところはあるものの。
一応、第一巻でキレイにまとまっていました。
今後どうするのかな?
連作にするとすれば、やはりジョジョやブギーポップのように、咲良田の別の能力者を主人公に据えるのが妥当だろう。
と、思ったんですが。
主人公は続投でした。
まぁ、イラストの問題もあるしな(笑)。
意外に意外だったのは、ケイの過去が掘り下げに掘り下げられたことです。
二年前、奉仕クラブの仕事で出会った。そして、それによって人生を変えられた少女。
そして、かつて体験した大きな喪失。
そういった過去が描か。
物語の根幹に関わってきます。*1
そしてナンと。
まるで本シリーズの世界設定の根幹を揺るがすかのように(笑)。
まぁ、諸々の展開を経て。
管理局の体制に大きな変化が起こるのだけれど……。
それで、どう物語に変化が現れるのか……、この作者、意外に読めません。続巻が待たれます。
何より。
この作品の魅力は。
どんな敵や人々が現れても、明らかな悪人が存在しないところ、それぞれの人々がほのかな愛情や憧れや、そういったポジティブな感情を抱いているところ、なんじゃあないかな、と思います。
*1:或いは、関わる気配が見えます。