侍戦隊シンケンジャーvsゴーオンジャー 銀幕BANG!!

公開は先週でしたが、何しろコンベンションでしたので、一週間遅れで劇場へ。
朝一の時間帯を狙ったら、殆ど子供もいませんでした(笑)。


子供番組なので申し訳ないが、やっぱり騒ぐ子がいないのは、快適なり。
http://www.shin-vs-go.jp/


70分。
……たった70分か。
しかし、すばらしい70分だ。


戦隊シリーズでは通例のVSモノ。
東映Vシネマでのリリース作品であるこのVSシリーズが銀幕にかかったのは、昨年、一本の邦画が公開中止になったからだ。
それ自体は関係者からすれば不幸だが、特撮ファンとしては嬉しいチャンスではあった。
そして、その成果として、今年もシンケンジャーvsゴーオンジャーが銀幕にかかるのだから、僥倖といえる。
特に、夏の銀幕版が、3D対応だったために20分と尺が短く、物足りなかっただけに、これは嬉しい。


物語は、ゴーオンジャー視点。
ガンマンワールドから始まる。
ゴーオンジャー最終話から、約一年かかって追い詰めたガイアーク害統領を取り逃がし、ゴーオンジャーと炎神たちは11のワールドにバラバラに飛ばされる。
そして、視点は現代日本=ヒューマンワールド、シンケンジャーに戻る。
害統領が手を延ばしたのは、再びヒューマンワールドだった。
ウガッツと戦うシンケンジャーたちの前に、ゴーオンレッドが現れる。


そう。
冒頭からエンディングまで、実は本作は、炎神戦隊ゴーオンジャーの映画版である。
通常、VSシリーズでは、リアルタイムの戦隊のワールドに、先輩戦隊が助けに来るというスタイルが一般的だが。
本作は、どちらかと言うと、ゴーオンジャーの話に、シンケンジャーが巻き込まれている、という感じである(笑)。


シリアス系の戦隊と、テンションの高いコメディ系の戦隊だと、後者に引きずられるのは。
タイムvsゴーゴーや、デカvsアバレでも見られた傾向だ。
ただ、それによって今年の仮面ライダーWとディケイドみたいに、片方の文法が完全に失われていたら失笑モノなんだけど、今回は互いの良さがちゃんと活かされ、まとまっていて、観ていて心地よかった。
シンケンジャーの真骨頂かというと、そうではないけれど、決して悪くはない。


こうなると、考えちゃうなぁ。
どこか小さな劇場でいいから、VSシリーズの最高傑作マジvsデカをスクリーンにかけてくれないかなぁ。
何があっても観に行くのに。