隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS
悪評高いリメイク版。
THE LAST PRINCESS。
見ました。
隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/12/12
- メディア: DVD
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悪くないじゃん。
そりゃ、黒澤作品と比較しちゃうからイカンのです。
近年の国産のいわゆる大作映画の中では、群を抜いて面白いんじゃないでしょうか。*1
黒澤作品は中期を中心に、「七人の侍」「椿三十郎」「用心棒」など半分ぐらいしか見てません。
残念ながら、「隠し砦の三悪人」は見ていないのです。
ただ、ルーカスが原作を見て感銘を受け、そこからインスパイアされてスターウォーズを作ったというのは有名な話。
レイア姫、ダースヴェーダー、C3POにR2D2は原型が存在します。
本作では、イメージソースをそこから更に逆輸入した印象を受けます。
山名の刑部は、黒いつるんとした甲冑で完全にダースヴェーダー。素顔が白っぽいのもダースヴェーダーの素顔を思い出させます。
アクションも、黒澤作品・三船敏郎の殺陣、というよりは最近のEpisode1〜3の軽快なライトセイバーのアクションを思い起こさせます。
黒澤作品をやろう、という部分。
例えば、主役らの衣装などの汚らしさ、泥臭さ。
ストーリーの本筋に流れる、泥臭くも骨太な思想。
そういう部分と。
松本潤・長澤まさみ主演というキレイで今風のラブロマンスという部分が、どうしても違和感を感じさせるのは事実です。*2
特に、この肝心のラブロマンスを混ぜ込んだことによって、肝心の雪姫があまり芯がしっかりしておらず、成長もないように見えるのが難です。
ただ、近年、そんなヒロインはいくらでも居るので(苦笑)。
個人的には、時代劇風アクション大作として、DVDやTV放送で何度観るのもいいなぁ、と思います。
そんなに酷評しなくてもいいんじゃないかな。