ヴァルプルギスの後悔(2)

主人公は“炎の魔女霧間凪
明らかに只人ではなかった彼女の秘密が明かされる……わけなんですが。


ブギーポップのシリーズに連なる作品なんですが、ブギーポップの名前は付いていません。
ビートのディシプリン」同様、外伝の扱いなのかもしれません。
でも、統和機構の秘密や世界の根幹に関わるMPLSの出現があって……ブギーポップ世界を語るにおいては欠かせないシリーズです。*1


……確かに、現状、ブギーポップの姿は影も見えません。
これだけ暴れているヤツらも、「世界の敵」じゃあ、ないってことなのでしょうか。
ひょっとしたら、何か理由があるのかもしれませんが……


それにしても、キャラが増えすぎて、もう把握できません。
“傷物の赤”は、個性の強いキャラクターのはずなんですが、同時に強力な能力者が出すぎて、どれがどれやらです。
初期の飛鳥井仁ぐらいインパクトに対して、描かれ方がしっかりしてれば忘れないんですけどね。
ブギーポップで15冊、ビートと本書を入れると21冊。
1998年からだから、意外に刊行ペースは速いんだなぁ。
……そろそろ、畳まないとね。

*1:「ソウルドロップ」シリーズには、MPLSもブギーポップも出てきますが、あくまでソウルドロップをめぐるミステリであり、ブギーポップは脇役という印象が強いのですが。