セイクリッド・ドラグーン

中二。
大人になった僕たちが失ってしまって、恋焦がれるパワー。
それが中二力。

そんな中二マインドを精一杯、発揮できる作品。
それがセイクリッド・ドラグーン。


と、そういう触れ込みでした。
ただ。
蓋を開けてみると、テクスチャこそ、「世界干渉レベル」とか「潜在特性」とか「魔境」「法則障害」と言った中二マインドあふれるものですが。
実はゲームのバランスは、堅実な秀作、という感じです。
竜脈という、ダイスの出目をプールする仕組みや、それを術の発動条件にするなどのアイディアは素晴しいものですが。
それこそT&Tみたいな、ハチャメチャなバランスの、自由感はありません。
また、それこそ演出シーンで好き勝手に超人病を演出できるような、F.E.A.R.系のゲーム構造ほど、はちゃけていません。
……堅実な感じなんだよなぁ。
だから、言い方は悪いけど、「最強の戦士」という名前の1レベル戦士って感じがしちゃうわけです。


ゲームとしてはいい。
こういうワールドを前面に出したシステムゆえ、まずワールド解説をがっつり持ってくるなど、レイアウト面も悪くない。
イラストも雰囲気が合っている。
展開次第で、ネクスト・スタンダードが狙えるんじゃないかと言う気はします。


……ただ。
そんなテクスチャの中で、いわゆるクラスのことを「称号」って呼ぶのは、ナンかしっくりこないんだよなぁ(苦笑)。