空に雲はかかれども
今世紀初の国内で見れる皆既日食。
意外に、あちこちフィーバーしているので嬉しくもあり、苦々しくもあり(苦笑)。
所詮、イベントに流されるコンシューマよ。
……と、言いたいんですが……。
「宙のまにまに」で再会するまで数年間、天文から遠ざかっていた自分としては少し肩身が狭い。
それでもやはり、星を愛するものとして、この天体ショーは見逃せない。
結論から言えば。
まぁ、正直、事前の天気予報でも天候不順は覚悟してました。
それでも、2時間の蝕のあいだに、チラリとでも見えるかなぁ、とか期待をしてたんですが。
完全にアウトでしたね。
流石に初頭にはいけませんが、それでも有給を取る予定だったんですが。
あいにくと仕事の都合でスケジューリングがキツく。次善の策として前日から徹夜で仕事をこなして、当日10時までに同僚に引継ぐという強行スケジュール。
そして、それから移動。
選択の余地はあんまりなかったんですよね。
会社のビルの屋上に出る*1、新宿近辺で屋上に上がれるマルイか高島屋に行く。なども考えたんですが。
最終的に、池袋まで出る道を選びました。
理由は天候不順だったからです。
どうせなら、同じ志を持つ、天文ファンが集まるであろう場所に行こう。
そう思いました。
五島が健在ならば、迷うことはなかったんですが。
ところがドッコイ。
行ってみたら、家族連れとカップルばかりですよ!(笑)
こちとら徹夜明けでボロボロ、相方は休みは取れませんでしたから一人寂しい強行軍です。
嗚呼、肩身が狭い(苦笑)。
時折、ぽつりと雫の降る、厚く積もった雲を見上げ。
ワンセグでNHKの中継を見ながら*2、2時間をすごしました。
家族連れやカップルは最大時が過ぎたらさっさと退散してっちゃいましたが。
ザンネンでした。
でも、ナニ。
まだまだ次があるさ。
ただ空を見上げるだけだって、それだって得がたい天体の奇跡だと思う次第。
この機会で日蝕グラスを買った人は、これっきりじゃなくて、たまに使ってやってほしいなぁ。