スターシップ・オペレーターズ
ふと思い立ち。
TRPG業界の重鎮……というか、創成期の立役者であるはずなんですけど、最近は直接TRPGに関わっていないので、あんまりTRPG関係者というイメージが薄いんですが。
水野良のスターシップ・オペレーターズを観ました。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
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いやまぁ、TV放映時にも見てましたし、その後一度レンタルで借りている経緯もあるんですけど、また借りてみました。
いや、早いよなぁ。
あれよあれよという間に話が展開し、あっという間の13話で終了。
……テンポがいいのはいいけど、早すぎて驚いちゃいます。
原作小説は6巻で進行が止まってて、しかもメディアワークスの出版目録からも消えてるんですけど(失笑)。
ちょうど、アニメもこの6巻のところで終了になっていますので、キリがいいのかも(苦笑)。*1
- 作者: 水野良,内藤隆
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2001/03
- メディア: 文庫
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ちなみに、自分はリアルタイムでは1巻を読んだ時点で、ちょっと後述するキャラクター描写に辟易として手放しちゃったんですが。
今回、絶版状況でしたが、何とかユーズドで既刊全てを揃えることができました。
この作品は、スペースオペラ的な宇宙戦闘をテーマにしていますが。
銀英伝のような物量対物量の戦闘とは様子が異なります。
「宇宙戦艦は製造も維持もコストが高い」という前提の下に、そこそこ大きな惑星国家でも1〜2隻程度しか戦艦を保有していません。
このため、惑星国家間の戦闘は、1隻同士の「決闘」に近い形になります。*2
これを翻せば、一隻でも戦艦を有していれば、一国と同じだけの立場で戦争を行なうことができる。
この理論に基づき、帝国に滅ぼされた小国の士官候補生たちが、最新鋭艦“アマテラス”一隻で帝国に反旗を翻す。自分たちの戦争をネットワークで放送することで資金を募りつつ。
という、少し時期が早すぎた印象の作品。
原作小説は、水野良の悪いところが出て、キャラクターのイヤな部分が多めに描かれているのですが。
アニメ版では尺の問題か、内面描写がしにくいからか、そこが緩和されて随分と観やすくなっています。
その反面、原作ではソフトだった戦争での生死の部分が……
でも、そういう部分も含めて、ちょっとこのアニメ版も時代を先取りしすぎたんじゃないかな、という気がします。しかも、夕方の18時くらいからの放送だったしなぁ。
いま、浅めの深夜帯で再放送しても他作品に見劣りしない作品ではないかと思います。
*1:結末は大きく違います。
*2:ある意味、そこを完全にゲームライクにしてしまった「宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ」とテクスチャ的には近い印象です。