シノビガミ

「ピーカーブー」に続く、《サイコロ・フィクション》シリーズの第2弾。
《サイコロ・フィクション》、裏表紙のマークを見ると「SAI-FI」と略すようです、SCI-FIに引っかけてるようでセンスいい。
今月のRole&Rollの記事を見たときは、ビックリしたもんだったんですが。

杞憂でした。


「ハチャメチャ忍法アクション」、その要素は残ってました!
主として、プレイヤーの内に、なんですが(笑)。
……速水螺旋人
ビル風あばん、とか丸独党とか……頭おかしなあ(笑)。*1
こういう突拍子もないネーミングを、「速水メソッド」と呼ぶらしい。
確かに、クセになる(笑)。


さて、ゲームの方ですが。
伝奇モノ、現代ニンジャモノをやるために特化したところがあって、そのための進行手順が独特。
ハンドアウトを使ったり、シーン制を用いていて導入フェイズ→メインフェイズ→クライマックスフェイズと進行するあたりはF.E.A.R.作品で一般化した手法なんですが。
更にそこを突き詰め。
メインフェイズは「ドラマシーン」と「戦闘シーン」に分けられる。
「ドラマシーン」は、基本的にシーンプレイヤーが好き勝手に演出できる。「戦闘シーン」は、1点でもダメージを喰らった時点で“戦闘からの脱落”が発生するので、キャラクターは死なない。*2
と、演出&進行に完全に特化している。


そして、このゲームの最大の魅力は、プレイヤーキャラクターが他のプレイヤーに対して【秘密】を持っていて、PC同士が対立することもありうる、と言うマルチゲーム的な要素。
僕は、こういう進行が結構好きで、一時期はコンベンションでマルチゲーム三部作だの、NEXTマルチゲーム三部作だのとやってたワケなんですけど。
おかげで、ポロポロとやりたいことがこぼれてき始めましたよ。


……ちょっと、プレイヤーは選ぶけどねぇ。

*1:もちろん、ホメ言葉です。

*2:もちろん、生命点1点のNPCは別です。