シルバーレイン・アーリーデイズ(2) 月の光煌く

……帰ってきた!
少林サッカーの1シーン的に、友野詳が変なポーズで立っている)

よくぞお戻りくださいました!
友野詳殿!!


1巻はまだまだ、序の口だった。
ここに来て、この2巻で、間違いなく、友野詳の復活を僕は見た!


いやらしい敵役。
うじうじして鬱陶しい主人公。
そして、ボッコボコ死んでいく一般市民。
酒場のエロオヤジから漏れ出ているようなプチエロ描写。*1
比喩が比喩の意味を成さない、炎上げ呼び合う波間流離う難破船のような、アクロバティックな比喩。
これで、次巻で「ページ数が足りなかったのか、ランダムワープ的な途中経過の省略をし、そのワリに一章分エンディングの余談に費やす」をやってくれれば、間違いなく友野詳完全復活です!


まぁ、いろんな感性の人はいると思うんです。
正直、いまの女の子を出せばいーや的なラノベのほとんどの世界が理解できないし、同じような地方局深夜アニメも理解できないんですが。
友野詳は、僕から見れば、青と赤の双子月と銀の月ぐらいにかけ離れていて、むしろ愉快なぐらいです。
僕が知っている限り、友野詳の感性に100%共感していた人は見たことがない。だけど、皆、「ナンか、オカシイ」と言いながら読み続けていた。そう、言うなればくさやのようなものです、友野詳という存在は。


さて。
今回、かつて世界結界が形作られる前、月からやってきた来訪者「月帝姫」(読み:ルナエンプレス)と、地上側の手勢を率いていた「嵐の王」(読み:ストームブリンガー)の戦争が少し描かれています。
この「嵐の王」が、主人公・雨堂盾哉の詠唱武器:七支刀を扱う謎のジョブの正体の様子。
「月帝姫」は、どうやら従属種ヴァンパイアに対する貴種ヴァンパイアのように、月のエアライダーの上位に位置する存在のようです。
二者とも、いずれデータとして追加してくるんでしょうが。さて、どうなりますやら。
ちなみに、過去に登場する「嵐の王」の名前が嵐獅丸と言うんですが。変身忍者・嵐とライオン丸が混ざっているのはいうまでも無いんですが。

多分、「嵐」「し(獅)」「丸→o→オー」と変換して入れ替えて、オーランシーと読むという遊びではないかと思っております。*2

*1:って言うか、このヘンは北沢慶もそうなんですが。これがSNEの傾向なのか、それとも関西人一般の芸風なのか悩むところではあります。

*2:オーランシーとはどういう人のことを言うかは、お母さんに聞いてみよう(笑)。←ゼッタイに答えられるお母さんはいない。