新米女神の勇者たち(5)

SW2.0のリプレイの筆頭シリーズ、第5巻。

第13話から第15話までの3話収録。


《年輪国家アイヤール》のルーフェリア神殿付き冒険者となった“ぞんざい勇者団”。
SW2.0の世界を牽引するシリーズとして、これまで蛮族と人族が争い、小神が実在する世界観を表わしてきました。
その傍らで、パーティ・メンバーの掘り下げとして、ジークの弟が登場したり、エア&ソラ姉妹の父親が登場したり。前巻では、ルーンフォークのメッシュの素性が明らかになったりしました。
さて、残るは2巻から参戦のムーテス。


ムーテスの場合。
生まれ素性と言うよりは、やっぱり掘り下げるは、成り上がった前のパーティの話。
ということで、かつてのパーティの仲間が登場。
ムーテスが成り上がって転落したように(笑)、類は友を呼ぶって感じでダメダメなメンバーです(笑)。
もっとも、前作のパジャリガー編と異なり、ムーテスが物語の主眼ではなく、蛮族の進攻、パジャリガーの魔剣の探索などが描かれます。


秋田みやびの作品と言うことで、旧SWのへっぽこーずと比較する向きもありますが。
へっぽこーずは、ある意味既に完成された世界と歴史の中で、ミニマムな物語が展開していたわけですが、今回は自身が世界を牽引しているだけあって、作者が生き生きとしているように見受けられます。
どちらにも魅力がありますが、まぁ、エアとソラがイリーナほどキャラクターが立っていない分、印象が薄いのかもしれません。
個人的には、今のシリーズの方が好きだったりするんですが。
……あ、でもエア&ソラ姉妹を見ていると。お節介焼きのプリーストの姉、毒舌でワガママな魔法戦士の妹。個人的に---というか、スネークアイズ的には高槻さんと神代さんを思い出します。
ああ、萌えないワケだ(笑)。


(註:ここで武井が一度殺害され、復活します。穢れ1点)


それにしても……
メッシュやムーテスが表紙になったことがないのは順当として(笑)、ソラがまともに表紙になったことがないのは意外です。*1
果たして、今回の表紙がぼんきゅっぼんの古代魔法文明のお姉さまである必要があるのか……まぁ、中身が……ねぇ。

*1:一応、4巻はホーリィがメインで、ソラが背を向けてますが。