神曲奏界ポリフォニカの世界

そして。
アニメの話。
http://www.polyphonica.tv/


宣言いたします。切りました。
耐えられたのは3話まででした。
第4話のAパート途中で限界に来ました。
僕は、どんなにつまらなくても批評するためには最後まで見なければならないと思っているので見続けるものなんですが。
ここまで見るのが苦痛な作品も、史上稀に見る感じです。


「紅の月」*1レベルです(失笑)。*2


・原作とストーリーが異なる
これはまぁ、メディアが違う以上、それに適切なかたちでの改変。
週刊連載とかシリーズが長いものには、冗長な部分や、後から齟齬が生じている部分などもあることもあり、そういうところを訂正するのは、ゼンゼンあり。
TVアニメ「武装錬金」がそうですね。


・原作とキャラクター設定や性格付けが異なる
これもまぁ、場合によっては範疇のうちでしょう。
一部ストーリー省略に伴い、立ち位置が変わるなんてのは良くあること。
また、毒のあるキャラクターがTV放映のコードにしたがって、性格が緩和されているなんてこともままあります。
水野良の「スターシップオペレーターズ」なんかも、ちょこちょこ台詞や性格が改変されていましたが、それによってむしろ好印象になってます。


・原作の基本設定が異なる
これに関しては、TV放送コードの問題や、映像メディアの問題もあって、表現しにくい場合。改変することも考えられます。
例えば、前作のアニメでは、「コーティカルテは非物質化や物質透過ができない」という設定が意図的に無視されています。
その理由は、チェイシング・クリムゾンの後書きで述べられたとおり。
多少であれば、やむをえないでしょう。


今回のアニメ版クリムゾンSは、以上のすべてがかなり大量に行われています。
コーティカルテの暴走をフォロンが始めて神曲を奏でて止めるシーンがカットされ。
精霊の羽根や容姿がころころ変わり。
ユフィンリーはバカな女に、プリネシカは人に靴を投げつけるクセのある少女に改変されています。


それでも、ぶっちゃけ、面白ければいいんですけど。


テンポも悪い。
キャラクターの言動のことごとくが頭悪い。
救いようがありません。


TRPGからポリフォニカの興味を持った方々は、あらかじめ忠告しておきます、TV放映しているからといってアニメを見るのは止めましょう。
こんなものかと落胆してしまうでしょうから。
折角なら旧作の方を見ましょう。
確かにアニメとしては絵柄の劣化がひどかったり、音楽が素材のアニメなのに音楽に力が入ってなかったり*3、難点もありましたが、カウンター・フィット・レインボーのエピソードなど、素晴しいエピソードもたくさんありました。
間違いなく、クリムゾンSの10000倍は傑作です。

*1:遙かなる時空の中で3 紅の月(通常版) [DVD]

*2:確かに、クリムゾンSと紅の月は似ている。どういう点が似ているかと言うと、折角素晴しい原作があるにもかかわらず、そのストーリー構成「〜〜という出来事があったから、××というシーンが活きてくる」と言う積み重ねを無視して、名シーンの上っ面だけを真似たチャチなシーンの連発のみで話を構成している点です。

*3:いつも同じ音源。演奏シーンは止め絵。楽器のデザインが、音が鳴るデザインではない、など。