花よりも花の如く(7)

NATURALからスピンオフした、能社会を題材とした「花よりも花の如く」も第7巻。
7巻か……
スピンオフと捉えると、CIPHER→ALEXANDRITEのスピンオフが12巻→7巻だったんで。
今回のNATURAL→「花よりも〜」は、NATURALの11巻からこれで7巻越えしましたので、ALEXANDRITEに勝ったということで(笑)。


いや、だから、どーだということでもありませんが。

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)

花よりも花の如く 第7巻 (花とゆめCOMICS)

前巻で、憲人がTVドラマ、現代芝居に挑戦するという話が持ち上がりましたが、本巻で撮影に入って1話。
実は残りは、憲人が演じたTVドラマの内容ということになります。
2時間ドラマの、能社会が舞台で、ちょっとミステリ、というお話。
憲人はある意味で、殺人の容疑者という役どころです(笑)。


サイズとしても、2時間ぐらいかと思うんですが。
……TV化は難しいな(笑)。
実際、劇中劇なのですが、どうしても成田美名子の文法になってしまう。
登場人物の性格、話の転換のキッカケ、事件よりも心理を追うことが多く、そしてラストのオチ。
実に成田美名子の作品だなぁ。と、思うことしきり。


まぁ、というわけで、今までの連雀能舞台の世界とはちょっと異なった、能の世界の物語として楽しめます。
が、殆どがいわば外伝のため、このTVドラマを経て、憲人がどう考えたか、とか、宮本葉月と接近したのか、とかは次巻になりました。
次巻が……待たれるわけですが、今回、殆ど連載に追いついての刊行なので、次は1年以上か……遠いのう。