夜空を見上げるもの

月刊 星ナビ 2009年 05月号 [雑誌]を見る。
世は、7月の皆既日食と2009年世界天文年とで大賑わい。


……嘘です。
盛り上がらねーなぁ。
地味なジャンルだからな、地学は。
まともなロケットの打ち上げや、宇宙実験はさらーっと流されて。
どー考えても、条件も劣悪、技術力も劣悪な隣国のロケットとは名ばかりの鉛筆の打ち上げにギャーギャー言ってる。
あの国、仮に技術試験と見ても、まともに開発を継続する予算も技術もありゃーしないだろうに。


そんな中で、気になる記事が。
漫画の記事なんですけど。
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/04/03hoshinavi/index-j.shtml


宙のまにまに
書店の店頭で一度くらいは見たことがあるんだと思う。
もともと、僕はあんまりコミックスは詠まない方だし、アフタヌーンに代表される青年漫画はあんまり好きじゃない。エロもヴァイオレンスも興味がないので。
ワッハマンぐらいか(笑)。
だからスルーだったんだろうなぁ。
「ふーん、また萌え漫画か」ぐらいで。


畜生。どうして気付かなかった、こんな良作!!
宙のまにまに 1 (アフタヌーンKC) 宙のまにまに(2) (アフタヌーンKC) 宙のまにまに(3) (アフタヌーンKC) 宙のまにまに(4) (アフタヌーンKC) 宙のまにまに(5) (アフタヌーンKC)
既刊の5冊をまとめて購入。
この1日半で7回通読しました。


ちくしょー。こんなにツボにがっちりはまるとは……。


まぁ、内容としては、本当に清く正しい学園ラブコメ
近年は小学生向けの少女漫画でもヤったヤられたの世界なのに(注:偏見)、こんなにラブコメらしいラブコメがあるなんて。
パンチラひとつありません。
ナンて心穏やかに読めるんだろう……


高校時代の部活もの、というと。
直近で似ているのは、「紅茶王子」かな、おおまかなストーリーの方向はすっごくよく似てます。
光画部の「究極超人あ〜る」、古いところでは「V-K☆カンパニー」の美術部、「月は東に、日は西に」のらくがき部。
こんなところを思いだしました。


何より、僕の思い出に直球ど真ん中なんだよなぁ。
僕も路万部長と同じく神話から天文に入った口で。
小学校の頃には、学校のクラブは理科クラブだったけれど、市内?都内?でやってた越境の天文活動には参加してたし。
一応世代的にはハレー彗星チルドレンだね。*1
天文部・地学部の活動を経て、部長やったり、文化祭ではプラネタリウムを作ったり解説やったり、毎日昼休みに黒点観察を続け。
冬の夜空や秋の星座やカノープスが好きだったり。
嗚呼、語りたいことが山のように出てくるんですよ。*2
本当に、登場人物の一挙手一投足が僕の中から、いろんな思い出をするすると呼び起こしてくれて、ホント、ある意味身体に悪い作品です、これ(笑)。
中毒症状が出ます。


そういや、僕のアカウント、SKYWATCHERじゃん。それで天文ファンじゃなかったら、詐欺だよな(笑)。


実際、車の免許を取ってしばらくは望遠鏡を積んで夜の山へ行ったりもしたんだけれど。
数年前の引越しで、結局実家の物置にしまい込まれちゃってます。
近年は、年に1〜2度プラネタリウムに行く程度、それも「満天」にばっかりかな。*3
このあいだ、久しぶりに他所の、それも小さなタイムドーム明石の小さなプラネタリムに入って、「嗚呼、給料は最低限でいいから、一生こんなところで投影と解説をやれたらなぁ」とか、本気で思ったりした。
流石に、そういうわけには行かないけれど。
……天文って、いいなぁ。


「ねぇ、この30万円の望遠鏡買っていい?」
「……ふーん(冷たい目)」
「…………いえ、ナンデモナイデス」


http://www.mmv.co.jp/special/soramani/

*1:多分、作者さんも同世代だね。

*2:気象情報聞きながら天気図描くのは当たり前だったし、北天の星座は全部暗記してたし、石の採集もやった。天体写真の思いでもたっくさんある。あーぐるぐるー

*3:「満天」はいいプラネタリムなのですが、企画物が多いので、純粋なプラネタリムというよりはデートスポットって印象が強いので。