ディアボロス・コーポレーション

実に順調に刊行されているデモンパラサイトの最新サプリメント
鬼御霊を除くと5作目。

ディアボロス・ユニオン」に続く、「人類かによる“悪魔憑き”への反撃キャンペーン」の第2弾と記されています。


前作「ディアボロス・ユニオン」ではAASという強化服を開発しましたが。
AASは所詮、人間が装着しているもの。
メンテナンス面とか、暴走ができないとか、ダメージを喰らったら死んじゃうとか。
どうしても“悪魔憑き”に一歩及びませんでした。
リプレイでも小説でも、まったくかませ犬ポジションだし。


今回は、大友製薬が悪魔憑きの遺伝子を解析して、人工的に植えつけた、言わば人造悪魔憑きであるところのミュータント。
アレスがASSを更に進めた形で脳と脊椎以外すべてを置き換えたサイボーグ。
それぞれ2種、合計4種が参戦。
どちらも、AASに比べると随分と悪魔憑きに切迫している。


ミュータントは、悪魔憑きとは逆に、悪魔化している状態が通常。
擬態能力を使って人間形態になる。この能力が3時間で衝動1点が必要だから、通常に日中活動するためにはそれだけで4〜5点のコストがかかることになる。
その代わりに、衝動の蓄積でヴィシャス化しないというメリットがある。
面白い特徴としては、「能力」が各悪魔憑きのパッチワークになっている。
えーっと、グラディウスはまだしも、クレインクインやフランベルジュのデータまでも混じってます。機密が漏れてるぞ、大丈夫なのかセラフィム
2種とも戦闘に関しては極めて有利な印象です。
ただ、回復やその他の活動については、モリオンやウォーコイトなんかの能力が2種に分散しているせいで、不得意に感じられます。


サイボーグもまた常時、変身しているのと同じ状態であるキャラクター。
これまでのキャラクターと異なり、進化経路を選んで1本の道を進化していくのと異なり、レベルごとのラインから好きな兵装を自由に選択できる。
また、経験点さえ足りれば自分のレベル以下の兵装を追加することも可能。
つまり、経験点さえ貯めれば、他のキャラクターにはない多彩を発揮できるようになるわけです。


なるほど、どちらもかなり悪魔憑きに切迫するキャラクターのようです。
ただ、ミュータントはまだキャプチャーが可能のようですが*1、サイボーグは二度と元に戻ることはできません。
PCというよりは、悲哀のあるNPCに丁度いいんじゃないでしょうか。
ARMSみたいだなぁ(笑)。

*1:それでも、後遺症が出る確率が悪魔憑きより高くなっています。