炎神戦隊ゴーオンジャーvsゲキレンジャー

そして、今日の本命その1。
劇場版、炎神戦隊ゴーオンジャーvsゲキレンジャー
http://www.go-on-vs-geki.jp/
まぁ、劇場版といっても、元々はいつも発売されているVSシリーズのVシネマが、興行上の穴埋めで全国公開されたってタナボタなワケですが。
なので、パンフレットは突貫の印象です。
キャストインタビューもダブルレッドだけだし。
その代わり、大人の正規料金でも1200円という鑑賞料が魅力と言えば魅力です。


今回は、臨獣殿の生き残りが、ガイアークに組して臨獣拳を教えたり、ロンを封印した慟哭玉を利用するようにそそのかすわけですが……
時系列的には、ゴーオンウィングスが登場しており、ヒラメキメデスが登場せず、ヨゴシュタインが顕在*1と言うごく限られた時間軸のお話になるわけです。
VSシリーズのお約束として、前戦隊と現戦隊が社会的に認知されているか*2どっかに接点があるわけですが……
今回は美希と範人が、恐竜やで出会っていることになっておりました。
ひっぱるなぁ(笑)。
しかも範人、恐竜やでバイトしてて美希にホレたことがあるという設定。範人の設定がビミョウに活きてます(笑)。
ってことは、サージェスのマキノさんとも範人は顔をあわせている可能性が高いわけか。*3
もはやナンカの秘密結社としか思えないぞ、恐竜や(笑)。S.U.P.とかね。*4


物語は、前戦隊が現戦隊を先輩として導くのが伝統ですが、正直なところ。
「大丈夫か!? あのゆとり戦隊のゲキレンジャーに!?」
という気持ちはあったのですが、観てみてビックリ。
ちゃんと先輩してました。
臨獣拳を操るバンキ獣に対して、激獣拳を学びたいと言うゴーオンジャー。それぞれにちゃんと指導をしています。
ジャンがちゃんと指導できているのもビックリだったんですが、一番ビックリだったのが、ランがなんか精神的に余裕が出てきて、ケンとかをかるーくあしらっているところです。
……本放送では空気だったのに。


以下ネタバレ。
まぁ、一番ビックリなのは、ウィングス兄妹ですけどね。
子供の頃に拳聖ゴリーに師事して激獣拳をたしなんだことがある、とか言い出したと思ったら。
シャーフーと激獣拳の秘儀まで使いこなしちゃいました。
それは嗜んだって言うか、一通り修めたんでは……
それだけ聞くと、ゲキレンジャーの誰より激獣拳の才能がありそうですが(笑)。
ウィングス兄姉なら、何でもありか、と言う気もします。


もちろん、出番は少ないものの、死者の世界へ旅立った理央サマとメレも登場します。
生身のロンも復活するのが、ちょっと嬉しいかも。
まぁ、ロンが登場すると設定的にはグダグダになっちゃいがちですが……
これがビックリすることに、ちゃんと面白くまとまっている。
よい作品でございました。


最後に。
今回の作品は、急に劇場にかかることになって、ゴーオンライブの映像とか足したりしてありますが。
正直、とってつけた感はぬぐえません。
もともと、映像化する目的で撮影してあったんじゃないと思うんです、なので、正直、スクリーンで見るのはちょっとキツイかな。


それは、本編も同じで。
中華風の異空間に閉じ込められているはずなのですが、どっからどう見ても中華料理店の裏手なのです。
デカレンジャーダンディ坂野の出ていた「ツインカム・エンジェル」の回で使われたロケ場所だと思うんですが、微妙に生活観のあるものが映っちゃってます。
これがDVDなら気にならなかったんでしょうが、ちょっとスクリーンでは目立っちゃいました。
それが残念です。

*1:実は、ゴーオンウィングスが溶け込んでいるにも拘らず、ヨゴシュタインがヒラメキメデスが倒されたことによる精神的な変化も見られないので、通常の時間軸に入れようとするには無理があるんですが。あるとしたら、ヒラメキメデスはやってきて倒されていないけれど、単に登場していないだけ、という可能性ぐらいかな。

*2:デカvsマジの際は、デカ組はマジ組に「地球署の刑事さん」と当たり前のように認識されてました。

*3:それどころか、ヘタをしたらドギー・クルーガーにスワンさん、小津家のママにも顔を合わせているかも(笑)。

*4:この辺参照→すごい科学で守ります!―特撮SF解釈講座 もっとすごい科学で守ります! さらにすごい科学で守ります!