Lead&Read Vol.4

リプレイメイン……というかリプレイ3本掲載onlyのRole&Roll別冊の第4弾。
早いもんです。

Role&Roll EXTRA Lead&Read Vol.4

Role&Roll EXTRA Lead&Read Vol.4

まぁ、全部読めばお得と言えば、お得です。
お得なんですったら、お得なんです。


掲載は、クトゥルフの呼び声リプレイ、Vol.1掲載の「水底の早贄」の続編に当たる「潮あふれる海 」。
前回同様、日本の民話になぞった形で、クトゥルフな世界へ足を踏み入れます。
海と言えば……インスマスですね(笑)。
ある意味、横溝正史的な、古えの因習に縛られた集落って、確かにクトゥルフにはピッタリですね。
表紙は、とりあえず読者サービスということで(笑)。


連載の、安田均の六門世界RPG 2ndリプレイ。
うーん、順当です。
僕は、安田均というと、ファンタジー作品には定評があると思っています。
リプレイであれば、HT&Tの「ドラゴンズ’ヘヴン」シリーズ、MW版D&Dの「ミスタラ黙示録」という良作があり*1、小説の六門世界ノベル「リコル」シリーズは、古き良き海外ファンタジーの香りがする、ライトノベルの括りにするには惜しい一品でした。
本作の、六門世界RPG 2mdリプレイは……その両者のいいところを継いでいてくれればいいんですが……今のところ、まだスタートダッシュが弱く後続団子状態から抜け出していなって感じですかね。
これからの輝きを期待します。


最後にガンドッグですが。
ガンドッグの世界観は、一種独特で、それは非常に興味深いと思います。
ただ、だからと言ってB5サイズいっぱい見開きで、解説文載せるのは……どうかと。ちょっと読む気が減退しちゃいます。
魅力的な文章なら、それで委員ですけどね。
正直、散文では……
そういう意味では、トップにキャラクターの立ちイラストを持ってくることでキャラのつかみを良くするSNEの手法とか、コミックを持ってきてキャッチを良くするF.E.A.R.の手法とかは、正しい研鑽の結果なんだろうなぁと思います。
その手法が、直接ガンドッグの世界観にあっているかは別ですが……誌面デザインやイラストも非常に重要だな、と痛感するわけです。


リプレイ×3のみで勝負、という潔い姿勢はある意味尊いのですが。
文庫でも新書でもない、折角のB5版の誌面サイズ、もう少しうまく使ってほしいなぁ。

*1:片や、近代・現代物ではGHRPGの「草壁健一郎の事件簿」というある意味忘れたい一品があるわけで……何しろ富士見ドラゴンブックで刊行が打ち切られるような。