白き大地の目覚め

シルバーレインRPGリプレイの第3巻。
とりあえず、完結編。


誰だ、表紙のこの銀髪のスカしたヤツは、と思うわけですが。それは本文をお読みください。

いわゆる「ファンガス」にまつわる、結社「ヤマタノオロチ」の冒険もこれで完結。
今回は2話構成で前後編。しかもステータス状態なんかも直接引っ張らざるを得ないような状況での後編スタートと、ある意味、イレギュラー状態と言えます。


まぁ、今回の見所は、結局、つかさとみつき、ルチカと戒がどれだけラブラブできるかというその点にかかっているわけですが(笑)。
ご期待通りと言うか……小中学生組はこれでいいと思うんですが*1、高校生組はもう少しガンバって欲しかった(笑)。
まぁ、つかさがダイレクトに物語の中核にいるので、そっちの進行も考えると難しいと言わざるを得ませんが。


以下ネタバレ。
正直なところ、このファンガス編のオチには残念に思うところがあります。
それは、このシルバーレインの根本的な世界観に由来しちゃうんですけど。
〈見えざる狂気〉ってやつです。


この世界、世界結界とか諸々の関係で、能力者が正気を保って能力を使っていられるのが成年するまでの間、と言うことになっています。
これはまぁ、ぶっちゃけた話をするとPBWの商業的な要因で、「能力者の学園」を成立させるための縛りだったんだと思うわけですが、結果としてPCたちより優れた年長の能力者が出せないことになります。
例えば、“あいまい先生”国昌がいい例です。
ふつーに考えたら、もっと渋みを出していいポジションだと思うんですが、〈見えざる狂気〉に犯されていますってだけで、面白くなっちゃう。
行動がおかしかったり、明らかな過ちがあっても〈見えざる狂気〉で済まされてしまう。


今回のラスボスも、まさにドンピシャそれです。
銀誓館の能力者でなかったので、〈見えざる狂気〉に犯されて間違いを犯していました。がいつもオチになっちゃうのは、残念だなぁ、と思う次第。


まぁ、GMとしては楽はできそうですけどね。
そりゃ。

*1:というか、むしろどんだけだよ、と言う感じですが。