ダブルクロス・リプレイ・ジパング(1) 戦国ラグナロク

ダブルクロスの、大変則的なシリーズ。
その名はジパング


オーヴァードが存在する戦国時代。
というか、変態的なまでにごちゃ混ぜにされたキャラクターが跳梁跋扈するトンデモ戦国時代劇。
……やりすぎの印象はぬぐえません。


織田信長が、本能寺の炎の中からフツーに生還し、まさに本当の魔王として君臨する。
というあたりまではまぁ、よくあるハナシなんですが。
その配下が、既に死んでいる有名武将と世界各地の霊威をフュージョンさせた、変態勢揃い。
ナンだよ、「ヴィーナスのヴィは毘沙門天の毘」って(笑)。
うーん。
いや、確かにおかしいんですが。
逆に言うと、それしかこの作品の魅力がありません。


そもそもダブルクロスの骨子といえば、ロイスとタイタスだと思うんですけれど、今回2話とも単なる数値的リソースとしてしか使われておりません。
……つまるところ、まったくダブルクロスである必要は、まったくないワケです。
ゲラゲラ笑って……それだけ。
出落ちの一発ネタで、後に残るものが何もな感じ。


正直、もったいない。
もう少し練って、作品として昇華して欲しいなぁ……。