Role&Roll vol.50

Role&Roll Vol.50

Role&Roll Vol.50

Role&Rollも50号。5年か……
月日が流れるのは早いものだ。


90年代後半のTRPGバブル期に雑誌が乱立し、冬の時代を抜け、今再び第二のバブル期とでも呼べる時代に突入しました。
刊行ペースは徐々に変われど、50号続いたのは賞賛に値します。これだけ続いたTRPG関連誌は「RPGマガジン」と「ウォーロック」ぐらいじゃないでしょうか。*1
よくぞこれだけ続いてくれたものです。


そんな今号は。
関東特集記事はイラストレーターセッション。今回は友野詳GMによるゲヘナ・アナスタシス。
プレイヤーに参加は、シリーズリプレイの挿画を手掛けた平尾リョウ*2FBC*3に加え、お馴染みの緒方剛志、槻城ゆう子。そして自身のWebでもゲヘナ好きを語っている漫画家相田裕。
この面子のうち、FBCTRPG初めて、平尾リョウがTRPGは学生時代ぶり、槻城ゆう子がゲヘナは初心者、緒方剛志ゲヘナ一度経験あり、相田裕ゲヘナGM経験あり。
と、実にキレイなグラデーションを描いておりまして。よいバランスです。
シナリオ自体は、極めてシンプルな部類に入ると思うのですが、本当に各人のキャラの個性が立っていて、よい感じです。
緒方剛志のムチャ振りな牽引、槻城ゆう子のクールなリーディングはこれまでに見られましたが、今回それに加えて相田裕が的確なサポートはなかなかなものですし。平尾リョウやFBCもキャラクターを作り演出するということにかけては、決して劣っていません。
続編も含めて、単行本になるとのことですが、正直、ゲヘナのリプレイの中では12を争う面白さではないかと思って期待しております。*4


カオスフレアSCリプレイ「世界の卵」は後編。
本当に良いふしぎ遊戯です(笑)。
いやー、PCの1人がもう1人を認識できない、とかどうなるかと思ったけど。ちゃんとまとまっているからオソロシイ(笑)。
シルバーレインは、「パーティー*5とジョブクローズアップは青龍拳士。
六門世界2ndリプレイは、視点が変わってもう一つのパーティの物語がスタート。
主役のシフォンとドリスって、どこかで見た気が……ああ、「召喚ムスメ」シリーズの敵方だったキャラクターね。
一応、格好いい没落貴族っぽかったのに。タイヘンな目にあってましたからな。
今回、どこまで持ち直せるのやら*6
アヤカシは、武家屋敷の簡単な紹介と運用サポート。
スピヤのコピタの!では、緑一色GMリベンジでGH02に挑戦してます。
思うんですが、これだけ事前に準備して資料集めたりとかできるんであれば、よいGMになると思いますが。
僕なんか、事前にこんなに資料集めるかって言うと物によりますが、それでもプリントアウト数枚で済む程度ですからね。
立派だと思います。
まぁ、何にでもそうですが、詰め込みすぎは初心者のやりがちなことですが、スカスカだと演出で伸ばす技量が求められるので、用意したものを空気を読みながら効率的に切れるかが求められると思います。
今回の結果を見ても、PC3人パーティでミッションは達成、全員に恐怖症を与えられたんですから、GH02としては誠にグッドなエンドと言って差し支えないでしょう(笑)。


今回は、特別定価でちょっとお値段が1000円を超えていますが、ゲヘナAnのイラストレーターセッションが面白かったので、その価値はあるんではないかと思います。

*1:富士見ドラゴンマガジンは小説誌、GF誌の場合はファンクラブの会報としての側面があるので、ちょっと特殊かな、と思ったりします。

*2:第4シリーズ・友野詳の「運命」シリーズ。

*3:人名。今度出る海洋都市舞台の第5シリーズ担当。

*4:1位はロールプレイ重視の「シェヘラザード・テイルズ」で鉄板かとは思いますが。

*5:冒険の一行、という意味ではなく。集って飲み食いするほうのパーティ。

*6:これまでスカーレットシリーズは通読できてませんが(苦笑)。