厚い本たち
読み終わりました。
アルシャードffリプレイ「時計仕掛けの破壊神」。
まとまっているという一点で、確かに、連載時よりは読みやすくなっています。
それだけで読了できたと言っても過言ではありません。
感想としては……
ふーん、サウンナンダ。
という感じです。いや、特に感想がないというのが感想と言うか、ナンというか……
そーなんだ。だから? という感じ!?
でかいネタを振っているし、セッションハンドリングのテクとしては盛大に不要なシーンをカットすることをしているのに、全体的にもったり感が抜けません。
個々のキャラは決して悪くないのに、今一つ感がぬぐえません。
読み物としてのリプレイというよりは、プレイログと言う側面が強いと言う近隣blogの意見がありましたが、そうだからなのかどうかは、僕には判断はつきませんでした。
確かにこの作品は、文庫や新書の分冊にはできなかったなー。
だって分冊ににしたら1巻買った人間が続巻を買う可能性はかーなり低いと思われます。
いっそ、いつものゲームフィールド刊のB5サイズで出せばよかったのに。
だとしたら買わなかったでしょうが。
戦略勝ち!?
もう1冊。
SRS最新作、トリニティ×ヴィーナスRPG。
原作付きSRSと言う点では、「風の聖痕RPG」「神曲奏界ポリフォニカRPG」に続く第3弾となります。
今回のSRSは、先の2作とちょっとコンセプトが違っていて。
先の2作は
という構造なのですが。
トリニティ×ヴィーナスの場合は、
となっています。
つまり、先の2作はその世界固有の能力クラスがメインクラスになっているのに対して、トリニティ×ヴィーナスの場合はその逆になっている。
発想がまるで逆に作られた作品ということになる。
これが発売タイミングの問題なのか*4、SRSの規格は使えたが既存のスタイルクラスは流用できなかったかは定かではないが。
どちらの方式でも、後発作品に継続することはできるが、違うコンセプトに立脚しているから直接混ぜることは困難。
2作品使われており、今後の製作状況を考えると、トリニティ×ヴィーナス式の方が継承される可能性は低いと言えそうですね。折角作ったのに、もったいないと言える。
あと、本書は普通のシナリオにプラスしてシナリオクラフトが付いているのだが……、どっちもあまり独自性が感じられないなぁ。
良い言い方をすれば、他の作品で流用可能と言うことだけど(笑)。
プレサージチャートとか、ナンかビミョウ感があるのですが、デウスエキスマキナチャートに至ってはいっそ清々しい(笑)。
4:PCたちは登り始めた。この長い長いVIP坂を……
とか、ほぼ全編こんな感じ。
パクりインスパイアがスバラシイ感じで、もはやまともに終わりを演出しようと言うよりは、ただのネタというか罰ゲームというか、そんな印象です。
いや、決して悪くはない。
悪くはないんですよ。うん。
……でも、同人誌だったら「力作で面白いネタ作品が」という高評価なんでしょうけどね(笑)。商業作品って感じがあまりしないなあ(苦笑)。