ビューティフルディ

F.E.A.R.エンターブレインから、新しいレーベルが始動です。
なんとA5(笑)。
まぁ、もともとアスキーの書籍はA5サイズが多かったし、その昔、アスペクト*1から真ウィズやイースが出版されていたので、ある意味で、エンターブレインは本道に戻ってきたわけですが……
ちょっと、場所を取るなぁ。
意外と文字は大きいし、余白も多めにとってあるデザイン。
今の時代、文庫と言わないまでも新書版で何とかならなかったものか……
まぁ、題材がトーキョーN◎VAという時点で、例えばナイトウィザードアルシャード・ガイアのような、スタンダードを狙えるラインではない、という判断なんでしょう。


しかし、それにしても、いい作品です。
Role&Roll誌に掲載された「フラッシュ・フラッシュ」に、その続編に当たる「ビューティフルデイ」の2編。
ちゃんと1話の題材になっているドラッグ「フラッシュ」が、2話の伏線になっていて、またユエというキャラクターが「語り手」から主役へとなり、最後に語り手として物語に幕を下ろす。
実にすばらしい物語に仕上がっています。


N◎VAは正直なところ「格好いいスタイル」を貫こうとして、空回っているプレイイングの印象が強いんですが、今回は本当に格好いい。
それぞれが自分のスタイルを貫いて、その結果として道に斃れたりする。
それも、スタイルに殉じているからむしろ本懐。こういうプレイを見ると、格好いいプレイをしてみたいな、と思ったりもするけど、まぁ、自分の身の丈に合わないことはやめておきましょう(笑)。


「真似をするのは危険なのでやめましょう」ってやつだな。

*1:当時、アスキーの子会社。アスキー出版の雑誌ログアウトの単行本はアスペクトから出版されていた。