ビューティフルディ
トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 稲葉義明,鈴吹太郎,F.E.A.R.
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/10/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なんとA5(笑)。
まぁ、もともとアスキーの書籍はA5サイズが多かったし、その昔、アスペクト*1から真ウィズやイースが出版されていたので、ある意味で、エンターブレインは本道に戻ってきたわけですが……
ちょっと、場所を取るなぁ。
意外と文字は大きいし、余白も多めにとってあるデザイン。
今の時代、文庫と言わないまでも新書版で何とかならなかったものか……
まぁ、題材がトーキョーN◎VAという時点で、例えばナイトウィザードやアルシャード・ガイアのような、スタンダードを狙えるラインではない、という判断なんでしょう。
しかし、それにしても、いい作品です。
Role&Roll誌に掲載された「フラッシュ・フラッシュ」に、その続編に当たる「ビューティフルデイ」の2編。
ちゃんと1話の題材になっているドラッグ「フラッシュ」が、2話の伏線になっていて、またユエというキャラクターが「語り手」から主役へとなり、最後に語り手として物語に幕を下ろす。
実にすばらしい物語に仕上がっています。
N◎VAは正直なところ「格好いいスタイル」を貫こうとして、空回っているプレイイングの印象が強いんですが、今回は本当に格好いい。
それぞれが自分のスタイルを貫いて、その結果として道に斃れたりする。
それも、スタイルに殉じているからむしろ本懐。こういうプレイを見ると、格好いいプレイをしてみたいな、と思ったりもするけど、まぁ、自分の身の丈に合わないことはやめておきましょう(笑)。
「真似をするのは危険なのでやめましょう」ってやつだな。