英雄戦隊セイギレンジャーRPG

参加人数も少ないということで、GMは僕が担当。
一応、考えていたのが、アリアンロッドの単発シナリオ(GF誌vol.3収録)か、「もう誰も横浜〜見えないRPG」か、「英雄戦隊セイギレンジャーRPG」、ガープス・ユエルのルールブック付属シナリオの4本のうちどれか。


最初の脱落したのが、ガープス・ユエル。
北さんが「ガープスは、キャラメイクだけで一日潰れることがありますからね」とか脅すから(笑)。
最終的に、今回ご参加のお二方がもともとアリアンロッドを希望されてやってきたということもあり*1、アリアンと何故か心にヒットしたセイギレンジャーの二択。
お二方で協議していただいた結果、セイギレンジャーとなりました。


ちなみに、このセイギレンジャー。

TRPGスーパーセッション大饗宴 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

TRPGスーパーセッション大饗宴 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

[bk1はこちら]
一見、バカゲーに見えますが……まぁ、バカゲーなのは間違いないんですが、実に理系な思想で作られており、ゲームとしての完成度も高く、またネタがネタだけに盛り上がれるゲームです。
しかも、このゲームは、GMがシナリオを進めるのではなく、プレイヤーがシナリオを薦めることがこっそり推奨されており、初心者のGMにもお勧めです*2
このゲームの特徴は2点。
1つは、セイギレンジャー全52話をたった3〜4時間ぐらいでやってしまうという画期的な制度。
もう1つはスポンサー制度。話数が進むにつれて敵はドンドン強大になってゆきます。しかしセイギレンジャーはスポンサーの商品をさりげなくコマーシャルしてスポンサーポイントを集めないと、新しい武器やロボットは手に入りません。
この2つがゲーム的に密接に組みあがっており、更には全52話のさまざまなパターンのシナリオが存在していますから、何度でも気軽に楽しめる作品となっています。


さて、私はこのゲームをやるとき、メンバーのコミュニケーションを図るためもあるんですが、最初にセイギレンジャーではなく、自分たちオリジナルの戦隊を作ってもらいます。
以前にサークルのメンバーでやったときは紅茶戦隊ティーレンジャーなんてものができました。
今回、それを考えるに当たり、過去の全30戦隊を1時間半かけて振り返り(バカです)。新しい動物モチーフを、ということでネイティブ・アメリカンの精霊の力で変身する守護戦隊トーテムレンジャーに決定しました。
4人だったので、レッドクロウ、ブラックベアー、イエロージャッカル、ブルースネークの4名となりました。
敵は、並行宇宙の一つ、イギリスが地球を完全に統一している超☆イギリス帝国の異次元開拓船団、超☆無敵艦隊*3が、有色人種がはびこる未開の土地(地球)を「発見」、「開拓と教化」を宣言するという、非常にアヤしいお話となりました(失笑)。
敵は皆、金髪碧眼の美形で、「女王のためにー」と言いながら散って行ったりするわけですが(失笑)。


未経験のお二人は最初勝手がつかめなかったのですが中盤以降ノリノリで、特にレッドは最初から「敵側の離脱者」という設定をつけてきたので、積極的にシナリオに絡んでおりました。
ただ、なぜか第一話冒頭でアメリカではなく渋谷に降り立ってしまったため、あやうくそのままネイティブ・アメリカンの精霊に出会う前に全員が虐殺されそうでしたが(笑)。


僕として満足度が高かったのは、ファーストシーズンの中ボスとして設定したリチャードが、「人間の子どもと仲良くなる」→「味方に陥れられる」の組み合わせを通じて自己犠牲を果たし、その後、仮面の戦士としてレンジャーの味方に復活するという流れになったのは非常に楽しめました。
しかも、これは僕が誘導したことではなく、プレイヤーたちが「この、陥れられるのはリチャードなんじゃないか?」と選択してできた流れだっただけに、久々にプレイヤーの妙というものを感じました。

*1:前回、前々回とファースト・クエストにご参加いただいているので、今回当たりラストシナリオの予定だったのですが、神代さんが休みだったので延期しました。

*2:プレイヤーも初心者だとダメですけど。

*3:無敵艦隊はイギリスじゃないし(苦笑)。