ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女

そろそろ花粉の量も減り始め、雨が降ったりするとようやく落ち着いて外出できるというものです。
……僕自身は、花粉症じゃないんですがねぇ(苦笑)。


遅ればせながら、観てまいりました、「ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女」。


いわゆる近代のファンタジー作品と語った場合、トールキン指輪物語、エンデのはてしない物語、そしてC・S・ルイスのナルニア国物語は、世界的なファンタジーと認知されていると思います。
「聖書以来」の冠がつくのはトールキンだけですが、ナルニアはてしない物語も、そのタイトルすら知らないという人はいないでしょう*1
待望の映画化、しかもディズニーが手がけています。


ディズニーは、アニメの印象が強いと思いますが、近年では「パイレーツ・オブ・カリビアン」、わりと記憶に新しいほうだとピーターパンを題材にした「フック」、その他にも人魚姫の「スプラッシュ」、「ドラゴンスレイヤー」など名作が多く、どちらかというと僕としてはアニメより実写のほうがすばらしい作品が多いと思っています。


さて、僕にとってナルニア国物語は、小学生の頃1巻だけは1度読んでいるはずなのですが、面白いと思わなかったのか、それっきりでまったく内容を覚えていません。同時期に読んだホビットの冒険は、指輪物語とセットで何遍、何十遍と読み返しているんですが(笑)。
記憶が正しければ、トールキンケンブリッジ言語学者だったのに対し、C・S・ルイスもまたケンブリッジ民俗学者でした。トールキン言語学のアプローチから架空の神話と歴史を作ることに熱中したのに対し、ルイスはルイス・キャロルと同じように、子どもたちに話し聞かせるために物語を作り上げました。
そのため、ナルニア国物語の根底には、さまざまな神話・伝承のモチーフがたくさん含まれています。
その辺りは、流石と思わせる内容でした。


映画としては……。
まぁ、VFXや画作りに関しては、どうしても先年のロード・オブ・ザ・リングと比べてしまうので、迫力も面白みも足りない。小ぢんまり。という印象がぬぐえないのはしょうがないことかもしれません。
LotRは「神話」であり、ナルニアは子どもが眠る前に読み聞かせる「お伽噺」そんな感じですね。

*1:と思ったら、相方は知りませんでした。日本ってオカシな国なんじゃ……