王女と獄と放浪者たち
ゲヘナ・リプレイ5巻。
イウサール編の3巻にして最終巻。
王女と獄と放浪者たち―ゲヘナ・リプレイ〈5〉アザゼル・テンプテーション (ジャイブTRPGシリーズ)
- 作者: 秋口ぎぐる,グループSNE,友野詳
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
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前作が、あまりにグダグダでヒドイ代物だったので、それに比べると幾分かマシになっています。
ただし、やっぱり内容は極薄。
明らかに、普通はカットするような雑談で水増ししている感が漂います。
しかも、前回はあれほど付いてきていたルール補足が今回はまったくナシ。巻末にアナスタシス版のNPCデータを幾つか載っけてあるけれども、ベタ打ちで読みづらい。キャラクターシートのレイアウトにしろとは言わないが、それにしたってもう少し読みやすくなるんでは?
とりあえず、何というか……
アザゼルにはつまらない、無難なオチが付いてしまいました。
20年後のアナスタシスの世界には、まったく何の影響もないでしょう。
……まぁ、燐誡が壊滅する原因になった、というのは……価値があるのかもしれません。
ただ、初期のSW短編のように短編として話が良かったりするわけではなく、SNEの多くの作品のように背景世界の重要なポイントを描いている、というワケでも……そういうつもりなのかもしれないけれど、あまりに淡々としすぎていてカタルシスが無いんだよなぁ。
ということなので、秋口ぎぐるのファンでない場合を除いては、無視黙殺してしまう、というのが無難なラインではないかと(苦笑)。
まぁ、イラストレーターさんは好きなんですけどねぇ。