央華封神 第三版

フジの西遊記も終わりました。
……終わってくれました。
視聴率は非常に良かったみたいですが、画面構成としては映画には及ばないのはまだしも、特撮番組にまったく及ばないのが飽きれました。
あれで特撮番組の何倍の予算を喰ったのだろう……。
少しはロケハンのセンスや大道具、画面加工など特撮番組を見習ってくれればよかったものの。


実は、僕がもともとミステリとSF少年だった時分からファンタジーに転向したキッカケはトールキンホビットの冒険なのですが、その前に西遊記という下地があったことを思い出します。
特に、小学生の当時には分厚かった三分冊の西遊記は僕にファンタジーへの扉を開いてくれた思い出の作品。


だからこそ、あぁいうのを西遊記だと言われると、情けなくなる。
そもそも悟空は猿なのだから小兵なイメージなんですよ、あのガタイのでかいのは孫悟空ではなくて、ただの香取慎吾です。
如意棒が軽そうに見えるのも憤慨だし、あまつさえそんな軽そうな棒に振り回されている香取慎吾はもっと情けない。何故、JACさんに吹き替えない!
股旅物ということで毎回「〜の国」という名を付けるコンセプトや、ドジっ子玄奘三蔵(もともと三蔵は情けないやつなので、あの三蔵はイメージどおりです)はOK、そして何より「それはまだ、空に龍が〜」という永井一郎のNAは絶品ですよ。
嗚呼もったいない。


ということで、昨年から復刊.comにオーダーしてあった央華封神第三版が届きました。
前触れもなく。
発送の連絡もなしかよ、Book-ing。
しかも、他所は数日前に入荷しているという話がおとなりあちこちのblogにあったので、キャンセルして買いに行こうかと思っていた矢先だったのでびっくりだよ。


同人誌ということなので、ごく普通の同人誌を想像していましたが、意外に装丁もしっかりしている。
そして二分冊にもかかわらず、それぞれが分厚い。
先日買った「魔人竜生誕*1ほどではないが、それに順ずるぐらいの厚さがある。


まぁ、詳しい内容……というか旧版との差異ははらいとぶりんがぁさんのサイトに書いてある通りなので割愛。
http://homepage3.nifty.com/lightbringer/
ただ、残念だったのは、折角、というかF.E.A.R.作品に倣ってクイックスタートを乗せたのはいいが、ただのサンプルキャラクターでしかないのが惜しい。
サンプルキャラを使って、名前と性別、外見年齢、趣味に洞統五戒は自分で決めてね、っていうのは当たり前すぎる。
央華封神のキモは、年齢周りと取得仙宝だ。
各サンプルキャラに、六段階程度の洞奉仕年数別の取得仙宝を作るぐらいはして欲しかった。


……って言うか、自分でやれって?
それを作るくらいならクイックスタートなんかしません(笑)。そういや付属シナリオがないのも難だなぁ。
ペラ一枚のコピー紙でかまわないから、ちょっとしたものを付けてくれるとありがたかったな。

*1:創土社の公募発のオリジナルゲームブック。何しろ、GBなのでプレイしないと読み終わったことにならないのでなかなか感想が書きにくい(苦笑)。

魔人竜生誕 (アドベンチャーゲームノベル)

魔人竜生誕 (アドベンチャーゲームノベル)

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