マジで伝説だぜ! Final stage

東京ドームシティに着くと、スタッフの人があちこちで声を上げている。
どうやら最終公演は、並び場所が違うらしい。ステージの客席わきから入場するため、その裏手からぐるっと列を並ぶらしい。
行ってみると、僕たちの400番台はちょうど客席の下手側裏になる。100番刻みで区切られて待つようになっていて、階段まで行って折り返してくるので、1000番から1100番台も近くで並んでいた。


待つこと20〜30分。
明らかにそろそろ客入れを始めていなければならない頃だが、列が進む様子はない。
そのとき、誰かの声が上がる。
見上げると、客席の上から、麗役の甲斐麻美が顔を出し、並ぶ観客に手を振る。
やがて、それに遅れて翼、アニキを始めとして、ヒカル先生、魁ちん、最後にちょっと遅れて芳香ちゃんと全員が顔を見せる。
翼が叫ぶ。「ラスト、はりきって行くゼ!」
応と答える観客。
やがて客入りが始まる。


座席は悪くない。
ややもして物語は始まる。
内容はもう2度も見ているが、やはり感情が高ぶるのかキャストの芝居は今にもたずなを放したらどこかに飛んでいきそうな印象を感じる。
TV版とは異なり、冥府神ダゴンを倒し、冥府を駆逐する。
そして、最後の呪文降臨マジカル・フォースにあわせたダンス。
やはり一番テンションが高いのは翼で、上手と下手のメンバー移動の際に、ステージを飛び出して一番はしの観客のところにまで走っていってしまうぐらい。
重ねて思うが、本当に翼はいい男になったなぁ。


最後のトークは、アニキが涙ぐんで一度引っ込んでハンカチを取り出す、というネタで明るくこなし。
続く芳香ちゃんは、一言目から涙ぐんで言葉につまるものの、すかさずアニキがトイレットペーパーを差し出すと言うネタに「むーかーつーくー」と言いながらもトイレットペーパーを受け取り、話を続け。
麗は「こんなに多くの人たちに応援してもらえるなんて一生ないと思う」「私も自分の子どもにマジレンジャーを見せます」など、名言多数。
翼は、一度、これがやりたかったと「マジに決めたぜ」「マジレンジャー!」の掛け声を。
ヒカル先生も涙で言葉につまり、アニキに向かってトイレットペーパーを要求。ネタと受け取った魁ちんが「いやな大人だなー、泣いてないじゃん」とか突っ込んでいましたが、本当に涙ぐんでいた様子。
そして魁ちん、最年少とは思えないほどしっかりした挨拶。最後に「マジレンジャーは終わっちゃうけど、これからはボウケンジャーもよろしく」と締めようとしたところ、目の前の子どもに「マジレンジャー辞めちゃダメ」と言われて、ちょっと涙ぐんだ声で「え? ダメ?」と答えていた姿が忘れられない。


うん。
サプライズとかは思ったほどなかったけど、やっぱりいい作品はいい終わり方をする。
一年間、本当にありがとう。
世界の平和を守ったものたちを、僕はずっと忘れずに応援します。


でも、まだマジレンvsデカレンがある。そう思うと、悲しくはないかな。