「世界の神々」がよくわかる本

RPGではおなじみ、「よくわかる本」です(嘘)。

「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで (PHP文庫)

「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで (PHP文庫)

[bk1はこちら]
神代さんに薦められて取り寄せたのが今日の2冊です。


こちらは、ギリシャ・北欧・ケルト・インド・メソポタミア・エジプト・クトゥルフと7つの神話群と110柱の神々が解説されている。
まぁ、それぞれの神話大系の解説が文庫で4ページほど。110柱のうち半数は文庫1ページほどの文量なので、資料というよりはちょっとした基礎教養という感じである。
RPGファンなら新紀元社ソフトバンクの資料本などを抱えているならば、この程度の文庫本は必要ないといえるかもしれない。
ただ、この本のすばらしいのは、文庫本に収めきった読みやすさ。加えて、仙田聡なるイラストレーターが書き下ろしている神々の姿絵にある。
絵柄は、RPGファンに分かりやすく言うと、末弥純丹野忍鈴木健介を足して割ったような絵柄で、末弥や丹野が濃淡で顔を描くのに対し、仙田はイラストの技術で、線で描いている。また、筆致も油彩画風というよりは水彩画、アクリル画風である。
とにかく、60柱以上の神々をすべて書き分け、特にヒンドゥーやエジプトの動物の姿をした神々の巧さは特筆に価する。


ぜひ、日本神話・仏教・中国・ネイティブアメリカン・スラブ・キリスト教などを題材とした続編を期待したい。
お願いしますよ。