虹の家のアリス
- 作者: 加納朋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/12/06
- メディア: 文庫
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「螺旋階段のアリス」の続編。
ハードカバーの単行本では3年前に発表済のタイトルですが。文庫になるまでじーっとガマンしていました。
金銭の問題じゃなくて、やっぱりハードカバーは場所をとるからね。山本弘、小野不由美ら2〜3人を除いてハードカバーでの購入は控えて、ノベルズなり文庫になるのを待っています。
山本弘は、ハードカバーの刊行が少なく(「神は沈黙せず」と「審判の日」だけだもんなぁ)、文庫化される可能性が低そうなのでしょーがないのです(苦笑)。
おもしろいと思うんだけど、理論的過ぎて迫力がないのが山本弘の欠点かな。
山本弘の話題じゃなくて。
加納朋子は、僕の好きなミステリ作家の一人です。
何しろ、本格ミステリにもかかわらず、人が死なない!
加納作品の殺人事件って言うと、「ガラスの麒麟」の安藤麻衣子ぐらいしか思いつかないし(あぁ、最初っから死んでいる「ささら さや」の旦那とかもいますな)。
殺人でなくても、ちゃんとミステリの作法に則って、ミステリ・マインドあふれる話が読める。こんなにありがたいことはない。
残念なのは刊行数があまりないことですが、一冊の味わいが充分なので、いつまでも待てるのです。