ダブルクロスリプレイ・デザイア(1)星影の魔都

The 3rd Editionに移行したダブルクロス、そのリプレイ第2シリーズ。
シリーズタイトルは「デザイア」。


……ファルスハーツが主人公です。

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1)  星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)

ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デザイア(1) 星影の魔都 (富士見ドラゴン・ブック)

同時発売のサプリメント「パブリックエネミー」合わせ。
また、DX3として並列進行するに際して、トワイライトやジパングのように大きくステージをメインから逸脱させず、序盤からヴァリエーションを展開させるとしては、良いセッティングだと思います。


ポリフォニカ・リプレイの加納正顕がGM
プレイヤーには、矢野俊作、三田誠合鴨ひろゆきに、声優の若林直美がゲスト参加。*1


PC1---いわゆる主役が女性、はDXでは珍しくないが、今回はPC1・PC2と女の子二人組が主人公。
そして、エージェントのミユキが寡黙、チルドレンの朱香が天真爛漫と、一般的なイメージ像とは逆に持ってきており。
またそのシンドロームも、同じサラマンダーでありながら氷属性の攻撃型と炎属性の防御型、という対照的に設定されており、「二人でペア」を強く意識させられます。
それゆえ、二人には強いつながりが見られるのですが。
ロイスという「絆」を描いてきたDX。
二人の絆は、むしろ危うく描かれています。


ビックリするのは。
これだけ野心的なセッティングのうち、「絆」に疑問を訴えかける朱香の依存性は、ゲストプレイヤーである若林直美の手腕による、というところです。
歴代のPC1プレイヤーにまったく引けを取らない。
いや、むしろ軽く上回る、演じっぷりです。


……いや、末恐ろしい。

*1:いやまぁ、本当に最近のF.E.A.R.系の作品を見ていると申し訳なく思うのは、こうやってゲスト参加する声優の殆どがわからない、ということです。植田佳奈はギーアンやN◎VAの頃から名前を覚えていたので目に付いていたし。後は、SNEの「剣神」参加の明坂聡美がリボーンを見ていたからわかるぐらいか。