颯爽!デザートナイツ(3)

エムブリオマシン・リプレイ、第3シリーズも最終巻。

颯爽! デザートナイツIII Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

颯爽! デザートナイツIII Replay:エムブリオマシンRPG (integral)

温度が低くて、モラトリアムな革命集団、“砂塵の騎士団”。
陸上戦艦に乗せられて、“約束の地”アールダーを目指す……ことに、いつの間にかなってしまっているワケです。


……そんな陸上戦艦も、とうとうアールダーに到着します。


はやっ。
どうやらSNEのサイトを見る限り、当初より3巻を想定していたようではあるんですが。
この第3巻が、アールダーに着いて後の展開なせいなので、どうにも途中をすっ飛ばされた印象が拭えません。
起承転結で言えば、承から転辺りを抜かされた感じがします。
もう一冊欲しかったかなぁ。


まぁ、エンブリオマシンのリプレイはこれで3シリーズ。
これまでも再三再四、口にしてきましたが。
そもそもエンブリオマシンというゲームは、ボードゲームとしての側面が強く、リプレイという媒体とは相性がいいとはいえません。
このシリーズでは、流石のヴェテラン清松みゆきが、ゲーム性とストーリー性を見事に融合させており、また「発掘された陸上戦艦に乗って“約束の地”アールダーを目指す」という魅力的なセッティングが用意されていたんですが。
……残念ながら、本文以外のところでのサポートが弱かった気がします。
開始時にだけRole&Roll誌に冒頭が掲載されましたが、それ以降は特に記事もなく。
また、言っちゃあ悪いんですが、イラスト面ではシリーズ最低。同時期に並んでいる他のリプレイなどと比較しても、明らかに見劣りします。*1


折角のロボット物なのに、そこに魅力がない。
バトルテックの頃だったら主人公たちのEMは描き下ろしされていただろうし、陸上戦艦もデザインされたに違いない。
少なくとも、まともにメカの絵が描けない人をアサインしたりするのは、悪意があるとしか思えない。


……本当に、勿体なさ過ぎる。

*1:表紙の構図とか見てもわかるように、好み以前の問題かと……