再びのぶたぶた

愛しの「ぶたぶた」最新作。
12作目、かな。

再びのぶたぶた (光文社文庫)

再びのぶたぶた (光文社文庫)

  • 再会の夏
  • 隣の女
  • 次の日
  • 小さなストーカー
  • 桜色七日

以上、五篇が収録。


後書きにも書かれていますが、今回のぶたぶたのテーマの一つが「再会」。
五篇中、三篇が過去に登場したエピソードのスピンオフになります。
「再会の夏」の高校生は、漠然としか憶えていませんでしたが、ホテルでの芝居の脚本家、それから唯一ぶたぶたが作らなかったチャーハン。
懐かしくて、顔がほころびます。


また、スピンオフものでない「次の日」は“刑事ぶたぶた”としての一篇。
かなり初期の作品だったので、これも懐かしくあり。
「小さなストーカー」は影のレギュラーとも言える、ぶたぶたの娘さんのお話。


何れも懐かしさと、プラスアルファで、ほっこりと暖かくなる一冊です。
本書を読んで唯一残念なのは、……ラジオドラマ聞き逃していたことを知ったことだなぁ(涙)。
まぁ、NHKはちゃんとチェックすれば再放送しそうだから、それに期待するか。