宙のまにまに(7)
国際天文年2009のうちに、堂々の第7巻登場。
- 作者: 柏原麻実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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今巻はワリとフツーの青春物っぽいストーリーになってます。
冒頭一話は、小夜の地元の子供会で演劇を行う話。
もちろん、天文部ですから、演目は「星の神話」。
琴座、オルフェウスの物語に、ヘラクレスの試練。
自分も、神話から天文に入った口だから、こういうのはいいな、と思ってしまう。
ただ、素人が舞台をやるのに一番難しいのが舞台背景や大道具なんだけど、その辺もこの作者、ヘンにリアリティがあって(笑)。
この芝居で、背景らしい背景がないんですよ。
ホリゾントですらなく、カーテンで。
うまい作家だなぁ、と思う。
そして、その流れを受けて文化祭。
えーっと、蒼栄高校にキワモノの弱小部活が増えましたね(笑)。
ナンですか。
マッスル・マニア部にテルミン同好会って!(笑)。
前述のようにリアルなところもあるかと思えば、こういうナンセンスなところもあって、実にテンポよく、面白い。
そして、流星観測に、姫の恋愛話。
流星観測は、さらっと流されていますが実は結構、技術的なことをちゃんと書いてます。
……やったなぁ、ラジオノイズ観測。
恋愛ネタで姫に焦点を当てることも忘れません。
このバランス感覚、本当に絶妙で抜かりない、という感じ。
しかし、姫がどんどん山田さん*1に似てくるなぁ(笑)。
*1:『ハチミツとクローバー』山田あゆみ。