神曲奏界ポリフォニカ アドヴェント・ブラック

ポリフォニカ・ブラック。
完結。

とうとうこの日がやってきました。
ブラック・シリーズ。マティアとマナガの物語に、一つの決着が付く日が。


そして、そんな今回の冒頭で突きつけられる一つの問題提起。


マチヤ・マティアの演奏は神曲にあらず。


犯罪精霊からの逆告発。
……そうか、そう来るのか。
監査に当たるのは、レオンシリーズでお馴染みのマトリ監査官。
そういや、この時期、レオンは刑務所に入っている頃だから、暇だったのかもしれませんね(笑)。


確かに、マナガ。ラグのほうの事情はある程度暗示されていました。
ホワイト・シリーズを読んでいて、マナガの本来の素性を知っていれば、現在がどういう状態か、それは想像は容易です。
でも、マティアは? マティアの役割は?


それは今回で明かされます。
マティアがなぜ、人ならざる特異を見せたのか。マティアの演奏は本当に神曲足りえないのか。
大迫純一が、レオンシリーズでも描いてきた、精霊とは何か。人間とは何か、のテーマの部分が、ここにも活きてきます。
……正直、そこまで複雑にしてくるとは思いませんでした。


そうそう、マナガの物語の決着点なら、当然、半身たるあのお方も登場します。
意外っちゃ意外、予想通りっちゃ予想通りですね(笑)。




喜ぶべきか。
本来はこの話で完結だったそうですが、商業的な理由からこの後もシリーズは続くそうです。
いうなれば、2nd seasonってヤツですか。