ラ・プティット・ファデット

移動の暇つぶしに一冊。
購入のきっかけは、帯の綾辻行人の推薦文。

ラ・プティット・ファデット La Petite Fadette

ラ・プティット・ファデット La Petite Fadette

ナンというか、ジャンル不明の作品だなぁ。
ミステリだと思って読みはじめたんですが、ヨーロッパの田舎の時代物という感じで。
家族と、恋愛と、何というかそういう諸々を描いた作品。
古典文学の印象です。


それもそのはず、原作というわけではないようなのですが、ジョルジュ・サンドの「愛の妖精」を下敷きにした話らしいです。
最後の最後、ミステリな展開につながるんですが。
……そのせいで、この作品がすごく不思議な作品として成立しています。


好き嫌いが分かれそうですが、僕は絵柄といい題材といい好みの作品でした。