モノクロームの境界

「愛はさだめ さだめは死」に続く、NW2リプレイ第2弾。

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ モノクロームの境界 (ファミ通文庫)

ナイトウィザード The 2nd Edition リプレイ モノクロームの境界 (ファミ通文庫)

FB Onlineに掲載された表題作「モノクロームの境界」。その続編「赤き薔薇の女王」の2話が収録。


田中天の「愛はさだめ さだめは死」の時も思ったのですが----


菊池たけしが書かないと、こんなにナイトウィザードも普通なんだなぁ(笑)。


というのが、印象。
いやまぁ、それぞれ、面白いところはもちろんあるんだけど。
例えば、萌え魔王とか「箒」に代表されるガジェットとか、そういうテクスチャだけがナイトウィザードで、中身はフツーのライトノベルって感じがすごくするのです。
このぐらいだったら、アルシャード・ガイアでいいんじゃないかと……
ファンブックの方も、CDドラマの方がある分、少々印象が違いますが、2作目以降はそんな印象を受けます。


今回は、ゲストプレイヤーに小島めぐみを据え。
二作にそれぞれ「不思議の国」と「鏡の国」のアリス作品のモチーフをちょっとだけ被せてあります。
ホントにちょっとだけ、って感じで。
あんまり、「うまく使ったなぁ」って感じはしません。
まぁ、ARMSみたいに濃ゆ過ぎても困りますが(笑)。


あと。気になるのは……
2nd以降に登場した新たな敵、冥魔。
当初、登場した頃や、S=Fでの扱いを見ていると、これまでの侵魔とは異なり、まともな意思疎通ができない異質な存在なのかな、と思ってたんですが。
「オペレーション・ケイオス」と本作で冥魔王が登場したのを見ると*1


これまでの侵魔の魔王と、どこが違うんだろう。


肩書きが違うだけだよなぁ(苦笑)。
そんな気がする。

*1:この2作は、ことその冥魔王が登場するという点においてリンクしています。