新米女神の勇者たち(4)

SW2.0リプレイの中で唯一順調な秋田みやびの「新米女神の勇者たち」シリーズ第4巻。
うーん、本当に順調だ。*1


あ、SWリプレイはパーティ名で呼ぶ慣習があるから、3巻でパーティ名付いたんだった。
〈ぞんざい勇者団〉シリーズ(笑)。
ビミョウに長いね。
ぞんざいシリーズが妥当かな。

今回も三話収録。第10話から第12話まで。
第10話が、続いてきた女神誘拐事件の決着。
第11話は、いわゆる、ごくごくフツーな冒険者のお仕事としてミッションを引き受ける話。
第12話はパーティ・メンバーに焦点を当てる話。
今回が一番、バリエーションに富んだ一冊になったんではないでしょうか。


正直、このシリーズが始まった当初はそれほど面白いとは感じなかったんですが。
女神誘拐事件以降、本当に面白くなった気がする。
旧SWの神々は地上と接点がプリーストの信仰にしかない非常に遠い存在でしたが、SW2.0では人間もホイホイと小神になれちゃうし、だからコールゴッドでホイホイ顔を出せたりもしちゃう。
これこそが、SW2.0の魅力なんじゃないかと思うわけで。
だからこそ、ぞんざいシリーズでも語られる「小神の信仰のあり方」ってヤツが、非常に物語を面白くしていると思うのです。


ま。僕の周りじゃ、誰とは言いませんが。
ラノベ臭くて、ファンタジー臭がしない」
という意見がありましたが。
そーんなコトはありません。
例えば、ギリシア神話なんかの神々は、こんな風にホイホイ地上に降りてくるじゃないですか(笑)。
そういう意味では、実にハイファンタジーなのです(笑)。*2


なので、このシリーズがSW2.0を牽引していると言って、過言ではありません。
この調子で、ほんわかとガンバっていただきたい(笑)。

*1:「拳と魔封〜」が単行本の目処が立てばいいんですけどね。

*2:実際。TRPGの原点、D&Dでも、キャラクターはイモータルへの道が存在していましたし、初の第二世代型RPGの筆頭ルーンクエストでは、ヒーロークエストという試練が存在しました。神々への階梯は、TRPGには親和性が高いのです。