ディズニーアニメ2本

流石に、昨日のDVD2本がヒドかったので……外しようがないディズニーアニメ2本をチョイス。


アトランティス~失われた帝国 [DVD]

アトランティス~失われた帝国 [DVD]

ふしぎの海のナディア」劇場版
ディズニーオリジナルアニメ「アトランティス」。
ミラコスタのエントランスにある小さなモニターで流れていたのを見たことはありましたが、ちゃんと作品を見たのは初めてです。


ちなみに。
アトランティス」と「ふしぎの海のナディア」の類似性については日本では議論が起こってました。
http://www.synapse.ne.jp/komurano/taiki/nadia/
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/9219/atlantis.htm
確かに、ご覧いただければわかるように、ことごとくモチーフが、ディティールが似通っています。


……ただ。
内容は、まったく似ていません。
実に、ディズニーらしいというか、アメリカ人の作った異郷探検アニメという感じです。
逆に言えば、その範疇からまったく出ていません。


細かいディティールも、似ている場所だけ取り出すから似て見えるのです。
ナディアのノーチラス号のクルーは他にもいますし、今回の探検隊の主要メンバーにも他のメンバーがいます。
ユリシーズ号はものの数分で轟沈しますし。
ヒロインであるアトランティスの王女キダの持っているクリスタルもブルーウォーターののような特別なものではなくて、アトランティス人が当たり前に持っているインターフェースです。


つまるところ。
確かにナディアによく似ている部分がある。けれど、まったく別物です。
正直、物語のネタも奥深さも、アトランティスはナディアには及びません。*1
実際にパクったかどうかは定かではありません。直接的にではなく、間接的に情報が入ってきて結果として、という可能性はあると思います。
ただ、アメリカ人の感性としては、こういう話になるんだろうなぁ、という感じです。


トレジャー・プラネット [DVD]

トレジャー・プラネット [DVD]

……細かいところまで「宝島」そのものでした。


……いや、ナンで宇宙にしたのかよく分かりませんが。
空を飛ぶ帆船とか、義手義足の変わりにサイボーグとか。登場人物がアメリカ人らしいぐろーい宇宙人だとか。
まぁ、悪くはありません。

気づいた強いて変わっている点といえば、ラストであるところのトレジャープラネットの正体でしょうか。
SF的なギミックになっているので、その点は宝島とは大きく違うわけですが。
その後のエンディングも含めて、特に変更点はなし。


まぁ、外しはないという意味では外しはありませんでした。
面白い。
ただ、どちらも単独で映画館に観に行く価値があるかというと……僕としてはDVDで充分だと、そう思います。*2

*1:当たり前です。無駄な島編があるとはいえ全39話の連作アニメと120分足らずの劇場用アニメとでは質量が違いますので。

*2:って、言うか。僕の感性だと、ディズニーはアニメは別に映画館で観なくてもいいと思っちゃうんですよね。実写作品の「魔法にかけられて」とかは映画館で観たかったですが。