ぬぎぬぎアクマとぱくぱくデーモン

Role&Roll誌に掲載されたリプレイをまとめた一冊。
藤澤さなえイラストレーターズ・セッション2本と、北沢慶のクロスオーバー・リプレイ。
何れも、読み比べたワケじゃありませんが特に加筆はない様子です。
そして、あとがきに北沢慶藤澤さなえ・力造の3人にインタビュアー田中公侍の対談が書き下ろし。
どうやらイラストレーターズ・セッションのイラストのほうは文庫化に合わせて新規に描かれているようです。


まぁ、このタイトルと表紙は大概だと思うわけですが(笑)。


しかし、このタイトルと表紙の元になったイラストレーターセッションですが……
正直、面白いです。
デモンパのテーマは「全裸」「変身」「焼肉」と言い切り、それをメインテーマに組んだシナリオは、まさにデモンパラサイトの真骨頂!(笑)
プレイヤーたちを牽引するのは緒方剛志と槻城ゆう子。
槻城ゆう子は意外なまでに、プレイヤー演出やひねり方がうまく、緒方剛志は……正直、ヒドいプレイヤーだと思いますが(笑)、ソード・ワールドのとき*1は大惨事でしたが、これが驚くことにデモンパラサイトではしっくりくる(笑)。
まぁ、キャラクターの立ち居地の問題なんでしょう。
ソード・ワールドのキャラクターは一般人よりちょっと強い程度ですが、デモンパラサイトのキャラクターは一般人を超越した存在。
ちょっとやそっとヒドい行動を取ったところで力押しで解決できちゃうわけです。
むしろ、そのぐらいのほうがデモンパラサイトらしいともいえる。


まぁ、RPGなんで、色々な側面があっていいと思うんですが、デモンパラサイトで「格好いい」を目指すよりも、大惨事をゲラゲラ笑ってすごせるセッションぐらいの方が、デモンパラサイトには向いているんじゃないかと思います。
井上敏樹チックに(笑)。


しかしまぁ、緒方剛志のイラストは、かわくのイラストに比べるとエロさが足りない気がしますな(笑)。

*1:ソード・ワールドRPGリプレイ・アンソロジー デーモン・アゲイン (富士見ドラゴン・ブック)収録、「やっぱり、猫は好き」及び「冷気の杖を奪っちゃえ!」。