シルバーレインRPG Vol.1 読む

シルバーレインRPG (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
読みました。
軽く一読。


もう、最近、ルールブック読解力が本当に下がっていてタイヘンなんですが。
ちょっと……


アレ? ナンでコンなことに!?


って感じが、少し。



もともと、PBWのシルバーレインは能力値やスキルの仕様を見てもわかるように、無限のファンタジアと同じシステムの上に成り立っていると思われます。
今回、グループSNEが作成を委託されたことによって、データ面はほぼ互換、でも判定や数値は違うということになりました。
それは、別に結構なことです。


しかし、あの……ナンというか。
正直、無限のファンタジアはおろか、前巻のシルバーレインガイドブックよりもレイアウトが……ショボいのが非常に残念。
Wordか何かで書いてて、無理矢理カラーにしたような印象。
逆にその、「B5版の大きさ」で「カラー」ってのが念頭に来てたのか、1ページに納められる内容が複数ページに渡っちゃったりして、速読性に欠ける。
あと……キャラクターシートが……すごく地味な上に散漫としている。セットアップシートと分ける必要があったのか。
すっごく残念。

よいところも沢山あります。
まず、シルバーレインの持つ魅力。PBWの持つ魅力でもある。他にはない中二力あふれる世界観。
あのジョブ名だけでもスゴイ。
僕の引き出しからはゼッタイに出てこないものばかり*1ナイトウィザードだってこんな高み(笑)には達することはできない。
引き合いできるのはメンズナックルぐらい。


ゲーム面で見れば、GM周りはすごくシンプルに整理されていて、初心者がGMをしやすくしてあります。
運命予報シートなんてのはなかなか良い。
ただまだ、もう少し、デザイン的には練れるような気はしますが……。
PBWからの移行者を考え、GMがRPGのシナリオを作りやすく、そしてプレイヤー側も攻略しやすく、その枠組みには充分になってます。
……ま、やっぱりレイアウトは下手なんですよね。無理矢理詰め込んじゃった感じはぬぐえないなぁ。
やっぱりちょっと残念。


そして、一番気になるのは。
カード!
いや、カードはいいんです。
ナンで判定があんなに地味な数値になるんだ!?


開始時で、レベルが20スタート。能力値も20だ30だという値からスタートします。
なのに、カードで用いる乱数が【1】【2】【3】【4】の4種だけ。
1つの判定に、サポートが2回まで出せるので最大値は「10」。*2
ナンでそんなショボい数値に……


僕は、コンシューマから初心者を招くときは、どれだけハッタリが利くか、が重要だと考えています。
テーブルトークRPGとコンシューマの違いは、扱っている数域がテーブルトークは著しく小さいということです。
ナンでだろう、と思います。
いや、コンピュータで計算させるのと、乱数をダイスに・計算を人間の頭脳に頼るのとでは、おのずと限界が違うのはわかります。
僕自身はソード・ワールドRPGの美しさに、2D6という数域にこれ以上ないぐらいこだわった美しいデザインに震えた人間ですので、数域が小さい=悪いとは思いません。
ただ、シルバーレインの場合は、PBWの原作があり。そこのユーザー層を考えると、ちょっとミスじゃないかな、と思うのです。
判定がダイスを用いる以上、乱数がどうしても一桁かせいぜい二桁になってしまうのは、やむを得ません。
でも、今回カードじゃないですか。
僕は、遊戯王式と呼んでいますが、無意味にケタだけ上げればいいのに、と思うわけです。
ほら、遊戯王の下2桁って意味ないじゃないですか。40点のライフを1点ずつ削っていけばいいのを、4000点のライフを100点ずつ削る。これってハッタリですよね。
今回のシルバーレインRPGのカードも、1・2・3・4のカードではなく、10・20・30・40のカードにすればよかったのに。と思うわけです。
そしたら、基本値をわざわざ10で割ったりしなくてよいのに。
うーん。

*1:符術士と霊媒士、後はまぁ魔剣士ぐらいでしょうかね。出てくるとして。

*2:4は1枚しかないので。