乙女は龍を駆る
守龍ワールドの最新作。
- 作者: 榎木洋子,牧あさか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 文庫
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すいません。
ナンだか、前作のことをキレイさっぱり忘れていました。
ファルって誰?
何でお兄ちゃん公園に来ているの……
何とか思い出しました(失笑)。
それにしても、スゴイな、と思うのは。
この守龍ワールド。僕の相方がそれこそランドセル背負っていたような昔から延々と続いているシリーズだってこと。
そして、ここが重要で、その時代その時代、前の作品より面白いな、と思わせること。
息の長い作家や漫画家は多いけれど、過去に当たった作品がピークという人は大勢いる。
でも、榎木洋子はそうじゃない。
RPG業界で言えば、きくたけのような印象です。
リダーロイスよりタギのシリーズが面白かったし、タギよりもアルダが面白かった。
そしてアルダよりも、乙女シリーズが面白い。
この乙女シリーズは、現代日本からキャラクターが召喚されるという、リダーロイスに換骨奪胎の部分もありつつ、そのポジションがより世界の深部へ直結していて。
また、登場人物もドンドン魅力的になっている。
リダーが大人になった現代の少年少女は、あの頃の少年少女とは打って変わってワガママです(笑)。
でも、そこが可愛い。
まー、僕が思うところの榎木洋子の最大の問題点は、クライマックスが盛り上がらないということなのだけれど(苦笑)。
それもこれも、どんどん次へ進んでいく作家だからなのかもしれない。
続巻が待たれる。