明かせ!へっぽこ大冒険

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「新ソード・ワールドRPGリプレイ集」シリーズ。通称へっぽこーずのシリーズのガイドブック、ということです。
「リプレイ集ガイドブック」って、なーんかヘンな感じがするなぁ(笑)。


そう言えば、ソード・ワールドの新装文庫版と対になるワールドガイド的な立場のガイドブックが出るという話は、どこへ消えたのだろう……(笑)


カラー口絵が見開き×3、章立ての頭には見開きでコミックス、他にも図版扱いのページが多数、と。今までのリプレイ集から見ると、相当に豪華です。アリアンロッドと見比べると、別に普通ですが。あの辺と比べてはいけません(苦笑)。


内容は、アレクラスト大陸の説明がさらっと(ワールドガイドという名目なら、もう少しオーファンを掘り下げてもいいと思うのですが、ツアーがあるからなぁ)。
ストーリーガイドはリプレイ集以外にもSW短編集に含まれたへっぽこーず関連作品を網羅。意外だったのは、とうとうイリーナの兄のクリス・フォウリーのことが明言されました。
キャラクターガイドは、各PC紹介には秋田みやび、各々のプレイヤー、イラストの浜田よしかづのコメントが寄せられ、その他登場人物一覧が追加(イラストの類が一切ないのが残念ですが)。
続くゲームガイドでは、ドラゴンマガジン誌で刈谷圭司*1が連載していたコラムが収録。「旅の扉」「旅のお宿」「旅のしるべ」とビミョウに名前を変えながらも3年半も続いていたんですな。こういうコラムはまとまることが少ないので、ある意味で奇跡みたいなものです。コレクターではないので、この辺のコラムはあきらめてましたもん。ま、初心者向けなので、今更ですが、ま、一つの資料と言うことで。
最後に、おまけのリプレイ。「瀬戸際の花嫁」。確か、このタイトルは以前に触れられていたような気がします。2巻と3巻のあいだのエピソードかな。


ま、ファンブックということでは、なかなか良い出来の作品です。
今後、コミックスのほうがまた始まるということなので、手が開けば長編の続きも書かれるでしょうし。へっぽこーずはもはやSWの流れの中で、メインストリームになったといっても過言ではないですね。

*1:現在はSNEを退社、Role&Roll誌の編集でもあるアークライト社に移籍。