特撮と玩具

いやー、しかし、マージフォンにせよウーザフォンにせよ、よく出来ている。
子どもに持たせたら、離さないだろう、と思う。
仮面ライダーの変身ベルト以来「光る! 回る! 音が出る!」ってのは男の子の好みの定番なんですが。
これって、そういうギミックが好きっていうのももちろんあるけれど、要は、本物にどれだけ近いか、ということだと思うんですよ。
子どもだからってコドモダマシは通用するわけがない。
だって、自分が子どもの頃のことを考えてみれば、仮面ライダーのベルトにせよ、ちゃんとした大きさで光るヤツと、形だけ真似た小ぶりな安いやつとじゃ、前者のほうがいいのはわかってたもの。
えぇ、大人になった今、後者を「負け組ベルト」と呼んでいますが(苦笑)。


そこで大失敗なのは、ヒビキなんだよね。
音叉にせよ音笛にせよ、この企画を通したヤツは頭がおかしいのか、と思う。
子どもが持っているところを想像してみればいいのに。ここまで劇中とイメージが違うといくらなんでもおかしいと気づくよ。
太鼓のバチもそう。中途半端なんだよね。
どうせならそこそこ長い軟質素材にして、自宅でおとーさんに馬乗りになって音撃を喰らわせるのを主用途に考えてくれればいいのに。あんなヘンな「ゲームも出来るよ」みたいなの、欲しがるわけがないって。


ヒビキに関して、この辺の路線変更が予算問題だという話はあちこちで漏れ聞くけど。
玩具の出来がヒドイのはさておいて。
完全新生で行くんだったら、少なくとも資金繰りも新しいものを考えなきゃいけなかったんじゃないのかな。
既存のドラマがやっているみたいに、携帯電話や服飾メーカーや飲料メーカーとタイアップするとか、アニメーションみたいにDVDの売り上げを前提にするとか。


まぁ、大人向けの商品開発って点では、LaLabitが頑張ってるけど。
今回は外した商品ばかりだと思う。
実際、マジレンジャーのペンダントやリング。ファイズの時の巧のペンダントなんかは映像での魅力があったから欲しいと思う。でも、ヒビキの「あきらがつけているペンダント」とか言われても、つけてたんだ、って感じだし。しかもヒビキの火炎太鼓モチーフのペンダントつけているのか不思議だし(管楽器モチーフじゃないんだ)。
今年のヒビキの商品関連は、とことん何か抜けているんだよね。


ま、それがしづらい作風の作品だったのかもしれないけれどねー。