ライラの冒険 黄金の羅針盤

そう言えば、映画館でトレーラーを見て、「見よー」と思っていたんですが、結局、見に行かず。
今回、DVDを借りてきました。

ナルニアに並ぶ人気の児童文学原作、という触れ込みですが……知りません。
まぁ、最近の動向がわからない老人なワケですが。*1


さて、そんな映画ですが……ビックリです。
一人の少女が、運命を読み指し示す黄金の羅針盤に選ばれ、救世の旅に出る。
そんな内容の、予告が流れていた気がします。


まったく、そんな内容はありません(笑)。


いや、本当に笑っちゃうぐらい。
少年少女が主人公の物語は好きです。
非力でも、知恵と勇気と、その誠実さなどなどで、強大な敵に立ち向かい、奇跡的なことを成し遂げる。
素晴しい物語が多いわけです。


問題は……主人公のライラが、知恵も勇気もない、ただの行き当たりバッタリの幸運な少女でしかない、という点です。
本当に言っていることややっていることは支離滅裂、自分で「〜しちゃダメだわ」とか言った次のシーンでは、前触れもなくさっき自戒したことをあっさり破ってしまう。
意味がわかりません。
今回の物語では、主人公を助けようとしてだます存在や、本当に助けてくれる存在が出てきますが。
これもまったく根拠がなく、何でそんな怪しい人について行くのかサッパリわかりません。唯一、信用できるだろう存在は、恩義で仕えるよろいグマ君だけです。


しかも……終わらない(笑)。
このグダグダ、どうするんだろう、何も成し遂げてないのにと思ったら、「第一部完、俺たちの戦いはこれからだ」的な終わりを迎え……正直、脱力です。
魂の半身、ダイモンのいる世界、というのは魅力的なんですが、肝心のキャラクターや物語がさっぱり魅力がありません。
もったいないなぁ。

*1:SF関係のコミュニティからも卒業しちゃって、ネットも真剣に回らないとオタク世界からは断絶しちゃうといういい例です(笑)。