電光の霊操者
ガープス・リボーンリバースのリプレイ。
……肝心のサプリの発売はまったくリリースされていませんが。
電光の霊操者(アーティスト)―ガープス・リボーンリバース・リプレイ (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 諸星崇,グループSNE,安達洋介,友野詳
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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……正直な話。
不憫です。
バッドタイミングすぎる。
同じ現代モノで、矢野俊策のオリジン最終巻と同時発売とは……どう足掻いたって勝ち目はありません。
見劣りしてしまいます。
それに、どうして同じSNE内でリソースの喰い合いをするんでしょう。
リボーンリバースもデモンパラサイトも同じようなテイストの現代モノで、どちらも新人GM。もう少し、社内でどうにか調整しようという発想はなかったんでしょうか。
中身を単体で読めば、それほど悪くはないんだけどなぁ。きっと。*1
あの神懸かり的なオリジン最終巻と読み比べされちゃうとなぁ……
それはそれとして、デモンパラサイトにも負けている感じです。
一つは明白なところで、キャラクターシートもなければキャラクターそれぞれの紹介もなし。
ルール解説も、ユウレイのカテゴリー、スタイル、ポジションなどに一切触れず。
ヒーローポイントのO.S.レベルも説明不足もさることながら、作品中でのクローズアップの仕方が足りない感じ。
ルールブック発売前の先行リプレイというポジションでは、ルールに対する興味を持ってもらわなければならないハズなのに、そういう要素が欠けている感じ。
最近ではデモンパラサイトやアルシャード・ガイアが同じなんだけど、ダントツに引き離されています。
第二に、デモンパラサイトに比べてシナリオ展開やシステム処理のスピード感やテンションが負けています。
やはり、これはガープスがシステムとして重いからに他ならないと思うんですが……世界観だけだったらデモンパラサイトよりはRPGとしてやりやすい*2ハズなので、2D6システムあたりに乗せておけば、発現率に重点を置いた面白いゲームになったんじゃないかと……
まぁ、そうすると、そのまま「DX2のパクリ」と言われるポジションから抜け出せなかったでしょうけど。
今のままじゃあなあ、百鬼夜翔よりも使いづらいゲームにしかならない気がする。
少なくとも、僕はGMする根性はないです、システムの重さに対して、「どうしてもそのゲームでなければできない」という魅力を感じないしなぁ。